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動詞

[1]動詞の活用

[1-1]過去形・過去分詞の規則変化

[1-1-1]綴り方

①普通は ed を付ける。
② e で終わる語には d だけを付ける。
③子音字+y で終わる語では y を i に変えて ed を付ける。 ④一音節語または二音節以上で最後の音節にアクセントのある語で、一つの短母音字+1つの子音字で終わる語にはその子音字を重ねて ed を付ける。特に r で終わる語に注意。

blur→blurred, stir→stirred

④(例外)一つの母音字+l で終わる語について、短母音であるなしに係らず、また、アクセントのあるなしに係らず、英では l を重ねる。米では l を重ねない。

travel → travelled(英)、traveled(米)
control → controlled(英)、controled(米)

⑤ c で終わる語には k を加えて ed を付ける。

mimic → mimicked

[1-1-2]発音

① d 以外の有声音で終わる語では d と発音する。
② t 以外の無声音で終わる語では t と発音する。
③ d, t で終わる語では id と発音する。

[1-2]過去形・過去分詞の不規則変化

[1-2-1] get の過去分詞について、got か gotten か。

通常は got を用いる。持っているという意味の have got と 義務などを表す助動詞としての have got to を除いて、米略式体では be gotten, have gotten などが用いられることがある。

What has /got/gotten/ into her?
どうして彼女はそんなふるまいをしたのだろう。

[1-3] ing の付け方(現在分詞、動名詞の作り方)

①普通は ing を付けるだけ。
②発音しない e で終わる語では、e を取り除いて ing を付ける。
③一音節の語または二音節以上で最後の音節にアクセントがある語で、短母音字+子音で終わる語では、その子音を重ねて ing を付ける。特に r で終わる語に注意。

occur → occurring
refer → referring

④一つの母音字+l で終わる語について、短母音であるなしに係らず、また、アクセントのあるなしに係らず、英では l を重ねる。米では l を重ねない。

travel → travelling(英)、traveling(米)
control → controlling(英)、controling(米)

⑤ c で終わる語には k を加えて ing を付ける。

mimic → mimicking

[2]SV文型・SVA文型をとる動詞

[2-1] 省略不能でそれがなければ文が成り立たない句、節を「文の要素」と呼べる。文の要素としては従来の主語(S)、動詞(V)、目的語(O)、補語(C)だけでなく、次のものがある。省略不能で文の要素として不可欠な修飾語を「付加語(A)」と呼べ、省略可能で文の要素として不可欠でない修飾語を「単純修飾語」と呼べる。SV文型をとる動詞は目的語も補語も付加部もとらない自動詞である。単純修飾語はとりえる。目的語、補語、付加部を「補部」と呼ぶことにする。すると、補部をとらない動詞が SV文型の動詞である。以下のように分類できる。

[2-1-1]動詞自体の意味が豊富で手段、目的などを含み補部を必要としないもの。die, 生きるという意味の live など多数ある。

[2-1-1-1]意味によっては他の文型の動詞になることが多い。例えば、住むという意味の live はどこに住むかを必要とし、SVA文型の動詞である。

I live. You die.(SV文型)
私は生きる。お前は死ぬ。

She lives in Chicago.(SVA文型)
彼女はシカゴに住む。

[2-1-2]本来、補部、特に目的語をとっていたが、なんらかの形で欠落したもの。

[2-1-2-1]代表的で自明な目的語が省略されたもの。多数ある。

I don't drink.
私は酒を飲まない。

He smokes.
彼は煙草を吸う。

She teaches.
彼女は教師だ。

He writes.
彼は作家だ。

She can cook and sew.
彼女は料理も裁縫もできる。

[2-1-2-2]再帰代名詞が省略されたもの

I'm shaving (myself).
私はひげを剃っているところだ。

They are dressing (themselves).
彼らは服を着ている。

[2-1-2-3]本来の目的語が主語になったもの

The magazine won't sell.
その本は売れないだろう。

[2-1-2-4]本来の補語が主語になったもの

It seems that he was mistaken.
彼は間違っていたらしい。

[2-2] SVA文型をとる動詞。省略することができず文の要素として不可欠な修飾語を「付加語(A)」と呼べる。例えば、「住んでいる」という意味の live は住む所を記載した付加部がなければ意味を成さない。また、着くという意味の get は着く所を記載した付加部がなければ意味を成さない。

He lives in San Francisco.
彼はサンフランシスコに住んでいる。

You can't get /to the place/there/ from here.
ここからはそこへは行けません。

ちなみに、上の例文では/to the place/there/は付加部。from here は省略可能な単純修飾語である。

[2-2-1]「~に手紙を書く」という意味の write には英米の違いがある。

米 write O (他動詞)
英 write to - (自動詞)

[3]SVC文型をとる動詞

[3]以下のように分類できる。

①存在動詞、存在そのものと属性の帰属を表す動詞
②知覚動詞、感覚動詞
③変化の結果を示す動詞。

[3-1]存在そのものと属性の帰属を表す動詞。状態動詞である。VとCの間に to be は入らない。Cが名詞句でも to be は入らない。

be, continue, keep, remain, stay, etc.

She remained (×to be) a widow for the rest of her life.
彼女は人生の残りを未亡人で通した。

He stayed (×to be) a student all his life.
彼は一生、研究者で通した。

[3-2]SVC文型をとる知覚動詞、感覚動詞。以下に分類される。

①知覚動詞でSVC型。Sは知覚される対象、Cは知覚内容を表す。知覚する主体は話し手である。appear, seem, look, sound, feel, read
②感覚動詞でSVC型。Sは感覚される対象、Cは感覚内容を表す。感覚する主体は話し手である。feel, smell, taste
以下はSVO文型であるがここで説明する。
③感覚動詞でSVO型。Sは感覚する主体、Oは感覚される対象または感覚内容を表す。feel, sense

[3-2-1]①知覚動詞。SVC型。Sは知覚される対象、Cは知覚内容を表す。知覚する主体は話し手であり、この文型の要素としては表れない。seem, appear, look, sound, feel。以下の形がある。

上の①のうち seem, appear は以下の(1)(2)(3)(4)(5)(6)の形をとりえ、look, sound, feel は(1)(2)(3)(4)の形をとりえる。
(1)SV (to be) /形容詞句/現在分詞/過去分詞/名詞句/
(2)SV like 名詞句
(3)SV /like/as if/as though/ 節

以下(4)(5)の it は節を受ける形式主語であり、以下はSVC文型ではなく、SV文型であるが、ここで説明する。

(4)It V /like/as if/as though/ 節
(5)It V that 節

It V that 節の形をとりえるのは seem, appear のみであり、それらのうち It seems は文中、文末に移動しえる。

He is sick, it seems.(5)
彼は病気であるらしい。

(6)It VC that節

これは(1)において S がthat節になり、さらに形式主語になったものである。上の(5)と区別する必要がある。

It seemed somehow fitting that they were passing a cemetery.(6)
墓地を通っていることは何故か似つかわしいと思われた。

それでは元に戻って、例文を挙げていく。

It seems to be raining outside.((1)型。 to be 現在分詞→進行形の意味をもち、継続)
外は雨が降っているようだ。

上の文の it は形式主語の it ではなく、天候を表す it であって、形式主語ではない。従ってSVC文型である。

The teacher seems to be respected by the boys.((1)型。 to be 過去分詞→受動態の意味をもつ)
その教師は男子に尊敬されているようだ。

It looks /like rain/like it's going to rain/as if it's going to rain/as though it's going to rain/.((2)(4))
雨が降りそうだ。

上の文のうち、It looks like rain. の it は形式主語の it ではなく、天候を表す it である。従って、これは (2) である。それに対して、it looks as if ...などの it は形式主語の it である。だから、これはSVC文型ではなく、SV文型であり、(4)である。下の例文も同様である。

It looks to me like (it is) a toy house.((2)(4))
それは私にはおもちゃの家に見える。

It looks like he's a good guy.((4))
彼はいいやつのようだ。

/It/I/ seemed as if I would die. ((3)(4))
死ぬかと思ったほどだった。

上の文では先頭に It が来ればSV文型であり、I が来ればSVC文型である。また、上の文のように非現実を表すには仮定法過去・過去完了を用いる。

It felt as though they had already won the Quidditch Cup.((4))
彼らは既にクゥィディッチ杯を勝ち取ったような感じがした。

It feels good to be on vacation.((1) it は to be on vacation を受ける形式主語)
休暇をとると気分がいい。

This wallet feels like leather.((2))
この財布は革のような感触がする。

Her head felt as if it would burst.((3))
彼女は頭が割れそうな感じがした。

He didn't sound like he believed me.((3))
彼は私の言うことが信じられないというような口ぶりだった。

[3-2-1-1]それらの文型では知覚する主体は要素として現れない。知覚する主体を表すとすれば、前置詞 to を用いて表す。

It looks to me like (it is) a toy house.
それは私にはおもちゃの家に見える。

[3-2-1-2] appear, seem, look, sound, feel, read の意味的違い。

appear は具体的知覚(感覚に基づく知覚)を表す。seem は具体的知覚、抽象的知覚(感覚より情動、思考に基づく知覚)の両方を表しえる。seem to be C の形では具体的知覚を表すことが多い。look は視覚的具体的知覚を表す。look は特に顔つきを表すが、空模様などにも用いる。sound は聴覚的具体的知覚、抽象的知覚の両方を表しえる。feel は体性感覚的具体的知覚、抽象的知覚の両方を表しえる。read は書き言葉の視覚的具体的知覚、抽象的知覚の両方を表しえる。

〇She looked (to be) tired.(視覚的具体的知覚。顔つき)
彼女は疲れた顔をしていた。

〇She looks sad.(視覚的具体的知覚。顔つき)
彼女は悲しそうな顔をしている。

〇She seems (to be) a nice girl.(抽象的知覚。抽象的知覚では to be が入らない傾向にあるが、名詞句では to be が入る傾向にある)
彼女は性格がいいようだ。

△She appears a nice girl.(appear は具体的知覚を表す。彼女の性格を考慮したのではなく、口調、態度などから判断したもの)
彼女は性格がよさそうに見える。(実際は分からない)

〇She sounds sad.(聴覚的具体的知覚。声の調子)
彼女は悲しそうに話す。

〇She looks pale.(視覚的具体的知覚。顔つき)
彼女は青ざめている。
×She sounds pale.

〇How does the idea sound to you?(抽象的知覚)
その考えをどう思いますか。

〇That sounds (like) a good idea.(抽象的知覚)
それはいい考えみたいだ。

〇It sounds as if the government is going to fall.(抽象的知覚)
政府が倒れそうだな。

〇The sign reads, "Keep out."(書き言葉の視覚的具体的知覚)
その標識には「立ち入り禁止」と書いてある。

〇Her letter reads like a poem.(抽象的知覚)
彼女の手紙は詩のように読める.

[3-2-1-3] (1)SV (to be) /形容詞句/現在分詞/過去分詞/名詞句/の形で to be が入るかどうかに明確な規則はないが、以下の傾向がある。

(傾向1)Cが名詞句のとき、to be を入れる。米略式体では、like を入れる。

△He appears a fool.
〇He appears to be a fool.
〇He appears like a fool.(米略式体)
彼は(外見から判断して)馬鹿のように見える。

(傾向2)asleep, awake, などの接頭辞"a-"が付くなど、叙述用法でしか用いられない形容詞では to be が付く。

△The patient seems asleep.
〇The patient seems to be asleep.
その患者は眠っているようだ。

(傾向3)それら以外の形容詞では to be は入らない。
(傾向4)前述のとおり、seem で具体的知覚を表すときは to be が入る。

[3-2-1-3-1]米略式体では SV to be 名詞句よりSV like 名詞句 が好まれる。

He appears to be a fool.→
He appears like a fool.(米略式体)
彼は(外見から判断して)馬鹿のように見える。

It seems like a good idea.
それはいい考えのようだ。

[3-2-1-4] Cを尋ねる疑問詞として、名詞句に対しては what を使い、その他に対しては how を用いる。

"What does he seem?" "He seems to be a sailor." 「彼は何に見えますか」「彼は船乗りに見えます」

"How does she seem?" "She seems tired."
「彼女はどのようですか」「彼女は疲れているようです」

[3-2-1-5]/like/as if/as though/ 節は、現実にありえることなら直接法にし、現実にありえないことなら仮定法過去・仮定法過去完了にする。

Gaudi's architecture feels as if it were created by nature herself.
ガウディの建築は、まるで自然そのものが創造したように感じられる。

[3-2-2] SVC文型をとる感覚動詞。to be は入らない。SV+like+名詞句の形をとることはある。主語が感覚の対象である場合と、主語が感覚の主体であり感覚の対象が自己である場合がある。

[3-2-2-1]主語が感覚の対象である場合。Cは形容詞のみ。to be は入らない。具体的感覚を表す。feel, smell, taste。それぞれ、体性感覚・自律感覚、嗅覚、味覚を表す。抽象的知覚を表す feel は前述の知覚動詞に分類される。

The water feels warm.(体性感覚)
この水は暖かい。

Your hands feel cold.(体性感覚)
君の手は冷たい。

Doesn't the fish smell bad?(嗅覚)
その魚は腐った臭いがしませんか。

Does it taste sour?(味覚)
それは酸っぱいですか。

[3-2-2-2]感覚の対象が「自己」になり主語になり、結果として感覚の主体と一致することがある。Cは形容詞、分詞、名詞句。to be は入らない。SV+like+名詞句の形をとることはある。具体的感覚も抽象的感覚も表せる。feel が挙げられる。

I feel bad.(具体的感覚)
私は気分が悪い。

He felt cheated.(抽象的感覚)
彼はだまされたと感じた。

I feel such a fool.(抽象的感覚)
私は自分は大馬鹿だと思う。

You will feel better after a night's sleep.(具体的感覚)
一晩眠ればあなたは気分がよくなります。

All at once he felt like telling her the truth.
すぐに彼は彼女に真実を語りたくなった。(抽象的感覚)

I feel like a drink.(具体的感覚)
私は一杯飲みたい。

How are you feeling today?(具体的感覚)
今日は気分はどうですか。

[3-2-3] SVO文型をとる感覚動詞。feel, sense, など多数ある。Sは感覚する主体、Oは感覚される対象または感覚内容を表す。

She /felt/sensed/ that she was not welcome.
彼女は自分は歓迎されていないと感じた。

[3-3]変化の結果を表しSVC文型をとる動詞。進行形は「~になりかけている」という変化への移行を表す。

A(形容詞句)、N(名詞句)、ADV(副詞句)とする。

become /A/N/, get /A/to be N/, come A, go A, end up A, fall /A/N/, grow A, prove (to be) /A/N/, turn /A/N/, turn out /A/ADV/, turn out ( = prove)(to be) /A/N/, wind up /A/N/,

さらに、to be だけでなく一般のto不定詞を取れる動詞がある。ただし不定詞になる動詞は状態動詞でなければならない。

come to do:~するようになる
get to do:~するようになる
learn to do:~できるようになる

The living in nuclear shelters would come to envy the dead on the earth.
核シェルターの中で生きている人々は地上で死んだ人々を羨むようになるだろう。

We got to know each other.
私たちは知り合いになった。

She learned to write at the age of three.
彼女は三歳で書けるようになった。

[3-3-1] become

[3-3-1-1] become は意志によるにせよよらないにせよ、数か月以上の時間、持続しえる状態になることを意味し、一時的な状態になることを意味しない。

×Become quiet!→
Be quiet!

×Please become ready now.→
Please get ready now.
さあ、準備をしてください。

She became famous.
彼女は有名になった。

[3-3-1-2]未来に~なることを意味するには be も可能である。

I want to /become/be/ a teacher.
私は教師になりたい。

[3-3-1-3] become to be able to不定詞 は不可だが、become able to不定詞は可能である。

She became able to use the computer in days.
彼女は数日でそのコンピューターを使えるようになった。

[3-3-2] get について、CがN(名詞句)の場合は to be を挿入する。一時的な状態なものになることを表し、永続的な状態になることを表せない。

It's getting dark.
暗くなってきた。

They were getting to be quite good friends now.
彼らはいまや大の仲良しになりかけていた。

She /〇became/×got/ tall.
彼女は背が高くなった。

[3-3-3] come は良いことにも悪いことにも用いて、話し手の領域に入って来ることを意味する。go は悪いことに用いて、話し手の領域から出て、コントロール不能になることを意味する。色彩の変化に英では go を用い、米では turn を用いる。

Her dream came true.
彼女の夢が実現した。

The door came unhinged.
ドアの蝶番が外れた。

上の文は悪い例だが、修理が可能であることを意味する。それに対して、下の文はコントロール不能になることを意味する。

He went mad.
彼は気が狂った。

色彩について

Leaves go brown in autumn.(英)
Leaves turn brown in autumn.(米)
秋には木の葉が茶色になる。

She went white with anger.(英)
She turn white with anger.(米)
彼女は怒りで顔面蒼白になった。

[3-3-4] fall。CはA, N。しばしば悪い状態になることを意味する。Nを取る場合、冠詞も形容詞も取らず複数形にもしない。

He fell asleep.
彼はつい眠ってしまった。

We fell victim to their sales talk.
私たちは彼らの売り込み口上の餌食になった。

[3-3-5] grow。CはAのみ。ゆっくり徐々に成ることを意味する。

His hair is growing thin.
彼は髪の毛が少しずつ薄くなっている。

[3-3-6] turn。CはA, N。急に成ることを意味する。Nを取る場合、冠詞も形容詞も取らず複数形にもしない。

She turned pale.
彼女は青ざめた。

They turned /traitor/×traitors/.
彼らは反逆者になった。

[3-3-7] turn out /A/ADV/で「結局~になる」

Everything turned out well.
結局、何もかもうまくいった。

You never know how your children will turn out!
子供がどうなるか決して分からないものです。

[3-3-8]/turn out/prove/ (to be) /A/N/ で「結局~だと分かる」 to beなしでNを取るのは英。

The beggar turned out (to be) a thief.(米英)
The beggar turned out a thief.(英)
結局、乞食は泥棒だと分かった。

The wound proved (to be) fatal.(米英)
その傷は致命的だと分かった。

He proved (to be) a true friend.(米英)
He proved (to be) a true friend.(英)
彼は親友だと分かった。

[3-3-8-1]/turn out/prove/ (to be) /A/N/ 「結局~だと分かる」= は、It /turns out/proves/ that 節に書き換えられる。

The beggar turned out (to be) a thief.→
It turned out that the beggar was a thief.
結局、乞食は泥棒だと分かった。

[4]SVCA文型

[4]単純なSVC型ではなくSVCA型をとるかどうかは、動詞によって決まるのではなく、Cの中の形容詞によって決まる。Aの多くは前置詞句である。どの前置詞をとるかは「前置詞」と「形容詞」の章で述べる。

He felt angry at the injustice of the situation.
彼はその状況の不公平さに怒りを感じた。

The passengers grew angry about the delay.
乗客は遅れに怒りをつのらせた。

Please don't be angry with me.
私を怒らないで下さい。

He is good at chess.
彼はチェスがうまい。

Your composition is free from mistakes.
君の作文に間違いはない。

words empty of meaning
無意味な語句

streets empty of traffic
往来の途絶えた通り

He is blind to her kindness.
彼には彼女の親切がわからない.

[5]SVO文型をとる動詞

SVO文型をとる動詞は多数ある。そのいくつかについて説明する。

[5-1]始動、終止を表す動詞が不定詞をとるか動名詞をとるか?

①始動を表す動詞は不定詞と動名詞、両方をとりうる。
②終止を表す動詞は動名詞をとる。
③ただし、例外は終止を表す cease で両方をとりうる。ただし、状態動詞が続く場合は不定詞のみをとる。

He stopped smoking.(SVO文型)
彼は煙草をやめた。

He stopped to smoke.(to smoke は目的を表す副詞句であり、SV文型である)
彼は煙草を吸うために立ち止まった。

The Ming dynasty ceased to /exist/×existing/ in 1644.(exist は状態動詞である)
明王朝は1644年に滅亡した。

He ceased /to write/writing/ in 2006.
彼は2006年に作家活動に終止符を打った。

[5-2]物・場所への到達・達成を表す動詞が他動詞になるときは、到達・達成したことを意味し前置詞を伴って自動詞になるときは、到達・達成したかは明らかでない。

A drowning man will catch at a straw.(必ずしも掴んだわけではない)
溺れる者は藁をも掴む。

He shot a bird.(弾は当たった))
彼は鳥を撃った。

He shot at a bird.(当たったかどうかは不明)
彼は鳥をねらって撃った。

Let's swim across the river.(渡り切れるかは不明)
この川を泳いで渡ろう。

She was the first woman to swim the Channel.(渡り切った)
彼女はイギリス海峡を泳いで渡った最初の女性だった。

He climbed up the mountain.(登頂したかは不明)
彼は山を登った。

Edmand Hillary climbed Mt. Everest.(登頂した)
エドマンド・ヒラリーはエベレスト山に登頂した。

[5-2-1]ただし、困難なことを達成するときに上記のことが言え、日常的で容易な行為では SVA文型に成るのが普通である。

〇She jumped over the snail.
△She jumped the snail.
彼女はカタツムリを飛び越した。

[5-2-2] spank, whip は他動詞のみである。例えば、射撃が外れる可能性が大きいのに対して、鞭うちは外れることが少ないからである。

[6]SVOA文型の動詞

複雑で注意を要する型として以下がある。

① load/場所 with 物/物 前置詞 場所/型
② provide/IOwithDO/DOtoIO/IODO/型
③ prevent O from -ing型
④ accuse 人 of 理由 型
⑤ rob 人 of 物 型

[6-1] load/場所 with 物/物 前置詞 場所/型。load, pile, plant, spray, strike。ただし、場所 with 物 では場所がその物だけになることを意味し、物 前置詞 場所では他のものが混在してもよい。

He loaded hay onto the truck.
彼は干し草をトラックに積んだ。
He loaded the truck with hay.
彼はトラックに干し草(だけ)を積んだ。

He struke his knee with his hand.
He struke his hand on his knee.
彼は手で膝を叩いた。

She planted the rose in the garden.
彼女はそのバラを庭に植えた。

She planted the garden with roses.
彼女は庭をバラだらけにした。

[6-2] provide/IOwithDO/SVDOtoIO/SVIODO/型。ただし、SVIODOは米のみ。provide, supply, feed, furnish, issue, present。

Cows /provide/supply/ us with milk.
Cows /provide/supply/ milk to us.
Cows /provide/supply/ us milk.(米)
牛は私たちにミルクを供給する。

I feed my goldfish with fish meal.
I feed fish meal to my goldfish.
I feed my goldfish fish meal.(米)
私は金魚に魚粉をやっている。

He can furnish us with the necessary information.
He can furnish the necessary information to us.
He can furnish us the necessary information.(米)
彼は必要な情報を私たちに提供できる。

We'll issue you with a travel warrant.
We'll issue a travel warrant to you.
We'll issue you a travel warrant.(米)
旅行証明書を発行しよう。

We were issued with twice as much ammunition as normal. Usually we had 60 rounds. Now they gave us 120 rounds
私たちは通常の二倍の弾薬を支給された。通常、私たちは60発支給されていた。そのときは120発支給された。

[6-3] prevent O from -ing型。stop, prevent, restrain, keep, etc.

Cold weather keeps many plants from blooming.
直訳:寒い天候は多くの植物が開花することを妨げる。
意訳:寒い天候のために多くの植物が開花できない。

[6-4] accuse 人 of 理由 型。accuse, condemn, etc.

They accused him of murder.
彼は殺人の罪で告訴された。

He's accused of murder.
彼は殺人の罪で告訴されている。

[6-5] rob 人 of 物 型。基本的に人から物を奪うという意味をもつ。この前置詞 of は「~から」という意味で、free of customs duty (免税の)の of に等しい。rob, deprive, plunder, cheat, strip, etc.

She was robbed of her rings last night.
彼女は昨夜指輪を奪われた。

The government deprived them of their basic human rights. 政府は人々から基本的人権を奪った。

They cheated the villagers of their food.
彼らは村人から食糧を騙し取った。

Vladimir Putin stripped public organizations of nearly all of their independent authority.
ウラディミール・プーチンは公的機関からほとんどすべての独立した権限を削ぎ落した。

[6-5-1] steal は rob 人 of 物 型をとりそうでとらない。

A thief stole all the money from the safe.
泥棒が金庫から金を全部盗んだ。

[7]SVIODO文型で用いられる動詞

[7]分類

①give型。to を用いてSVO to - に書き換えられる動詞。
②buy型。for を用いてSVO for - に書き換えられる動詞。
③ask型。of を用いてSVO of - に書き換えられる動詞。
④play型。to, for, of 以外を用いてSVOA型に書き換えられる動詞。
⑤bring型。to, for の両方を用いてSVOA型に書き換えられる動詞。
⑥inform型。SV+人+of+情報の形をとり、情報がthat節,wh節になるときだけ、SVIODO型をとる動詞
⑦wish型。SVIODO文型しかない動詞。

以下はSVIODO文型ではないがここで説明する。

⑧envy型。二つの直接目的語をとる動詞。つまり、SVDODO型。

⑨sell型。不可欠な文の要素を三つとる動詞。


[7-1] give型。to を用いてSVO to - に書き換えられる動詞。多数ある。基本的に与えるという意味がある。例えば、lose, concede, surrender なども失った、負けた、譲歩した、降伏した結果として、相手に何かを明け渡す意味をもちえ、この型になりえる。

The chief Parker was paid a visit on 24 April 1927 by a Mrs Ethel Trentham, the deceased's mother.
パーカー署長は1927年4月24日に故人の母親のエセル・トレンタム夫人の訪問を受けています。

The sudden attack by the North Koreans dealt the slender forces below the 38th parallel a mortal blow.
北朝鮮による突然の攻撃は緯度38度より南のわずかな軍に致命的な打撃を加えた。

In July 2017, ISIL lost control of Mosul to the Iraqi army.
2017年7月、ISILはモスルの支配権をイラク軍に奪われた。

[7-1-1] give型の動詞で、SVOA→SVIODOの書き換えができない場合

[7-1-1-1] SVIODO文型の IO は受領者でなければならず、目的地であってはならない。だから、例えば、send 物 to 場所 をSVIODOに書き換えることはできない。

〇He sent a parcel to London.(目的地)
×He sent London a parcel
彼は小包をロンドンに送った。

〇He sent a parcel to her.(受領者)
〇He sent her a parcel.
彼は彼女に小包を送った。

[7-1-1-2] give+名詞句+to が一つの動詞句として機能する場合、SVIODOに書き換えられない。

She gave birth to a healthy baby.
彼女は健康な赤ちゃんを産んだ。

I give little /credence/credit/ to such rumors.
私はそういう噂はほとんど信じない。

He gave way to despair.
彼は絶望に屈した。

[7-1-2] give型の動詞でSVOA文型に書き換えられない場合。

[7-1-2-1]直接目的語が動作を表す動詞から派生した名詞であり、give+名詞が元の動詞に書き換えられるような場合、SVOA文型に書き換えらえない。IOがDOのように感じられるためである。例えば、

She gave him a push.
彼女は彼を押した。

は、

She pushed him.

のように書き換えられ、him が直接目的語のように感じられ、次のようには書き換えられない。

×She gave a push to him.

以下も同様である。

He gave her a kiss.=
She kissed her.
×He gave a kiss to her.
彼は彼女にキスをした。

She gave the door a kick.=
She kicked the door.
×She gave a kick to the door.
彼女はドアを蹴飛ばした。

[7-1-2-2]以下は直接目的語が比喩的であり、SVIODOが慣用句になり、SVOA型に書き換えることができない。

give IO the ax
give IO the air
IOを解雇する、(恋人などを)振る

give IO the double cross
IOを裏切る

[7-1-2-3] SVIODO型で、DOが/to不定詞/that節/wh節/wh+to不定詞/のとき、SVOAへの書き換えができない動詞は、give型に限らず、多い。tell, teach, promise, inform, remind, notify, apprise, etc.

I told him /to see a doctor/that he (should) see a doctor/.
私は彼に医者に診てもらうよう言った。

He promised me /never to show up late again/that he would never show up late again/.
彼は決して二度と遅刻しませんと私に約束した。

Can someone remind me what I should do next?
次に何をしたらいいか誰か思い出させてくれませんか。

They advised us what to wear in the tropics.
彼らは熱帯で何を着たらいいか助言してくれた。

[7-1-2-3-1] inform, remind は、that節、wh節などが来ないときは、SV+人+of+情報の形をとり、give型ではない。

He informed me that his father was dead.
He informed me of his father's death.
彼は父親の死を私に知らせた。

This room reminds me of my father.
この部屋を見ると父のことを思い出す。

[7-1-2-3-2] teach wh+to不定詞と teach to不定詞 の違い。wh+to不定詞ではto不定詞が表すことができるようになったかどうか不明。それに対してto不定詞ではできるようになった。

My father taught me how to ride a bike.(実際に乗れるようになったかは不明)
父が私にバイクの乗り方を教えてくれた。

My father taught me to swim.(実際に泳げるようになった)
父が私に泳ぎ方を教えてくれた。

[7-1-3] SVIODOよりSVOAが好まれる場合。DOが代名詞のときは、SVOAとすることが好まれる。IO,DOが共に人称代名詞のときは、SVOAが普通。

〇Please give it to me.
△Please give me it.
それを私に下さい。

[7-1-4] SVOA文型でOが長いときに、SVAOの語順にすることは可能である。

I've sent to my lawyer every letter I ever received.
私は受け取った手紙をすべて弁護士に送った。

[7-1-5] treat(奢る)は、give型に見えて、そうではない。take 人 to 場所 に似た SVOA型である。

He treated me to a drink.
彼は私に一杯奢ってくれた。

I'll treat you to a trip.
旅行を奢ってやろう。

I'll treat myself to a new suit.
新しいスーツを買おう。

[7-1-6] I'll teach you to do ...の反語的表現

I'll teach you to do that again.
もう一度そんなことをしたら承知しないぞ。

[7-2] SVIODO文型をとり、for を用いてSVO for - に書き換えられる動詞。buy型。買う、作る…など一義的には自分のために何かをするのだが、他人のためにする意味ももちえる動詞である。

She chose a red dress.

なら、自分のために赤いドレスを選んだ、となる。それに対して、

She chose a red dress for her daughter.→
She chose her daughter a red dress.
彼女は娘に赤いドレスを選んだ。

[7-2-1] save, spare などの使わないで取っておくという意味の動詞もこの文型をとる。

This computer has saved us a lot of time.=
This computer has saved a lot of time for us.
このコンピューターのおかげでずいぶん手間が省けた。

Save me some coffee.=
Save some coffee for me.
コーヒーを取って置いてくれ。

The atom spies saved the Soviet Union perhaps two years of research.=
The atom spies saved perhaps two years of research for the Soviet Union.
それらの原子爆弾のスパイのおかげでソビエト連邦は二年間の研究を省けた(スパイの働きがなければ原子爆弾完成にもう二年間かかっていた)。

[7-3] SVIODO文型をとり、of を用いてSVO of - に書き換えられる動詞。基本的に何かを何かから得るという意味をもつ。現代では ask のみと言える。しかも、SVO of - に書き換えられるのは、O が question, favor の場合のみである。しかも、SVO of - は格式体。

Can I ask a favor of you?
お願いがあるのですが。

[7-3-1] ask は「頼む」の意味で、様々な文型をとりえる。

May I ask you a favor?(SVIODO)=
May I ask a favor of you?(SVOA)
お願いしていいですか。

I asked him for money.(SVOA)=
I asked money from him.(SVOA)
私は彼にカネをせがんだ。

I asked her to stay here.(SVO(小節))=
I asked that she (should) stay here.(that仮定法現在またはshould)
私は彼女にここにいるよう頼んだ。

I asked her not to stay here.(同上の否定形)=
I asked that she (should) not stay here.(同上の否定形)
私は彼女にここにいないよう頼んだ。

[7-4] to, for, of 以外の前置詞を用いてSVOA文型に書き換えるSVIODO型の動詞。play。

He played me a mean trick.=
He played a mean trick on me.
彼は卑劣なたくらみを私に働いた。

[7-5] SVIODO で SVO /for/to/ - の両方への書き換えが可能なもの。bring, leave。ただし意味が異なる。また、for - は必須の付加部ではなく単純修飾語である。

[7-5-1] bring O for - では「~のために」という意味が強くなる。

Bring me the bag here.→
Bring the bag to me here.
そのカバンをここ、わたしのところまで持って来なさい。

I've brought your heavy suitcase for you.
重いスーツケースを持って来てあげました。

[7-5-2] leave O to - では「~を~に任せる」「~を~に残して死ぬ」。leave O for - では「~を~のために取っておく」。この for - は、必須の付加部ではなく、単純修飾語である。

I left some cake /for/×to/ my brother.
私は弟にケーキを残しておいた。

Her uncle left a great amount of money /to/×for/ her.
彼女の伯父は彼女に多額のカネを残して亡くなった。

I left it (up) to her which route we should take.
私はどの経路をとるか彼女に任せておいた。

[7-6] SVOA型でOが人、Aがof+情報になる動詞。ただし、情報がthat節となると、of なしのthat節になり、SVIODO型をとる。inform, remind, notify, apprise, 通知するという意味の advise

He informed me of his father's death.
He informed me that his father was dead.
彼は父親の死を私に知らせた。

This room reminds me of my father.
この部屋を見ると父のことを思い出す。

[7-7] SVIODOのみが可能な動詞。wish, earn

I wish you a Merry Christmas!
クリスマスおめでとう。

ただし、以下はありえる。

A Merry Christmas to you!
メリークリスマス。

また、say hello は異なる。
Say hello to them for me.
あの人たちによろしくお伝えください。

Huge deposits of oil and natural gas in Siberia earned the Soviet Union much needed hard currency in spite of oil price rises which had caused recession in the West.
西側陣営に景気後退をもたらした石油価格の上昇にも係らず、シベリアの巨大な石油埋蔵と天然ガスはソビエト連邦に非常に必要な国際通貨をもたらした。

[7-8]二つの直接目的語をとる動詞。一番目の目的語には人が来て概略を挙げ、二番目の目的語にはその人に係るものごとが来て詳細を挙げる。二番目の目的語の前に前置詞が入りえるものがある。そのような場合、前置詞が省略されたものとも考えられる。

envy, grudge, forgive, excuse, refuse, forbid, bar, etc.

I forgave him (for) his offence.
私は彼の無礼を許した。

He excused her (from) the fee.
彼は彼女の謝金を免除した。

I envy you (for) your trip to Europe.
ヨーロッパ旅行とは羨ましい。

I envy you (for) your beauty.
あなたの美しさが羨ましい。

I can't refuse her anything.
彼女に頼まれたら何も断れない。

Jews were a distinctive group among the dissidents. They claimed the right to leave the Soviet Union, but many were refused exit visas.
ユダヤ人は反対派の中で特別な集団だった。彼らはソビエト連邦から出国する権利を主張したが、多くは出国ビザ発行を断られた。

[7-8-1]一番目の目的語(人)を主語にした受動態だけが作れる。

×Permission to the club was refused him.
〇He was refused permission to the club.
彼は入会を断られた.

[7-8-2]以下は単に前置詞が省略されたものと考えられ、文型というほどのものではない。dismiss, banish。

They dismissed him (from) the society.
彼は社会から追放された。

The king banished him (from) the realm.
王は彼を国から追放した。

[7-9]補部を三つ取る動詞。buy DO from - /at/for/ -, sell IO DO /at/for/ -, sell DO to - /at/for/ -,

I sold my car to him for £800.=
I sold him my car for £800.
彼に私の車を800ポンドで売った。

In 1867, the United States bought Alaska from Russia for 7.2 million dollars.
1867年,アメリカ合衆国は720万ドルでロシアからアラスカを購入した。

[7-10]変則型。例えば、前述の lose と異なり、以下の lose は変則的である。

The Shah's fall lost America its most important ally in the region.
イラン国王の没落のためにアメリカはその地域における最も重要な同盟国を失った。

[8]SVOC文型をとる動詞

①手段動詞
②force型
③order型
がある。

[8-1]手段動詞。O を C にする手段を表す。/make/get/ … by -ingと書き換えられる。以下に分類される。

[8-1-1] C が場所、方向を表す。

They laughed the poor guy out of the room.=
They get the poor guy out of the room by laughing.
彼らは笑ってそのかわいそうな男を部屋から追い出した。

He sneezed the tissue off the table.=
He got the tissue off the table by sneezing.
彼はくしゃみをしてティッシュをテーブルから落とした。

[8-1-2] C が状態を表す。

The cook scrubbed the pot shiny.=
The cook made the pot shiny by scrubbing.
コックは鍋をみがいてピカピカにした。

Since he seized power, he's been bleeding the country dry.
権力を握ってから彼は国をとことん搾り取ってきた。

He drank himself into the grave.
彼は飲み過ぎて墓に入った。

[8-1-3]後述する任命・命名動詞の一部。選ぶ手段を表す。だが、これはSVOC文型ではなく、SVO(小節)文型に属する。

She was voted chairman.
投票によって彼女は議長に選ばれた。

投票という手段によって議長に選ばれたのである。

[8-2] force型。C をthat節に書き換えられない。allow, compel, constrain, convince, doom, drive, exasperate, force, help, incite, infuriate, instigate, lead, oblige, permit, prompt, provoke, rely, tempt, train, etc.

Hunger drove him to steal bread.
空腹に駆られて彼はパンを盗んだ。

Mother did not allow me to go swimming.
母は泳ぎに行くのを許さなかった。

She urged him into the house.
彼女は彼をせきたてて家の中に入れた。

Some nations are doomed to collapse.
いくつかの国家は崩壊する運命にある。

train a child to respect his parents
両親を敬うような子供に育てる

His vague explanation of the accident led reporters to make up its details.
その事件の彼の曖昧な説明から記者たちは詳細をでっちあげるに至った。

[8-2-1]そのうちto不定詞を原型不定詞にできるもの。help。さらに help においては O が一般の人または自明の場合は O を省略できる。受動態になると必ずto不定詞になる。それは他のタイプと同様である。
I helped my father (to) paint the fence.
私は父が塀にペンキを塗るのを手伝った。

He helped (to) change tires.
彼はタイヤの交換を手伝った。

[8-3] order型。ask, beg, command, convince, order, persuade, request, require, tell, urge。that節に書き換えられるが、意味が少し異なるときがある。that 節の中は仮定法現在になるまたは should が入る。

The captain commanded his troop to retreat.
大尉は部隊に撤退するよう命じた。

The general commanded that the captain's troop (should) retreat.
大将は大尉の部隊に撤退するよう命じた。

二番目の文では誰に命じたかは不明。かといって下記は不可。

×The general commanded the captain that his troop (should) retreat.

He ordered the parcel (to be) sent.
彼はその小包を送るよう命じた。

I /convinced/persuaded/ her /not to quit her job/that she (should) not quit her job/.
私は仕事を辞めないよう彼女を説得した。

[8-3-1] plead with -, call on -, cry to -, scream at - などは自動詞+前置詞+前置詞の目的語であり、SVOC文型にならないが、不定詞をとって意味的にSVOC文型またはSVO(小節)文型と等しくなる。また、自動詞+前置詞+前置詞の目的語+for - の形もとりえる。

She pleaded with the judge for mercy.
彼女は裁判官に情状酌量を嘆願した。

Kabul pleaded with Moscow to send Soviet troops.
カブール(アフガニスタン)はモスクワ(ソ連)にソビエトの部隊を送るよう嘆願した。

The US called on the al-Qaeda to disarm.
米国はアルカイダに武装解除するように求めた。

I saw the women were crying and screaming at the soldiers not to kill them.
女たちが兵士に殺さないでくれと泣き叫んでいるのが見えた。

[9]人・物の状態・動作を目的語とする動詞

[9]人・物の状態・動作を目的語とする文型として以下がある。

①SV+(for)+不定詞の主語+(to)不定詞
②SV+不定詞の主語+(to)不定詞 (for は常にない)
③SV+不定詞の主語+(to be)+/形容詞句/名詞句/現在分詞/過去分詞/
④SV+分詞の主語+/現在分詞/過去分詞/
⑤SV+動名詞の主語+動名詞
⑥SV+that節
⑦SV+wh節
⑧SV+wh to不定詞

例えば、欲求動詞について

I want her to go there at once.
私は彼女にすぐにそこに行って欲しい。

は、従来、SVOC型ととらえられてきた。だが、私は彼女を欲するのではなく、彼女が行くことを欲するのであって、her to go there at once をひとまとめにして一つの目的語ととらえられ、これは、SVOC文型ではなく、SVO文型である。また、使役動詞についても、

I made her go.→
I brought it about that she went.

のように書き換えることができ、彼女が行くことをもたらすのであり、her go を一つの目的語とすることができる。また、感覚動詞についても、

I saw a bird flying.→
I perceived that a bird was flying.

のように書き換えることができ、鳥が飛んでいることを感覚するのであり、a bird flying を一つの目的語とすることができる。そのような文型を便宜的にSVO(小節)文型と呼ぶことにする。また、そのような目的語をO(小節)と表記することにする。

[9-1] SVO(小節)型概説

[9-1-1]①SV+(for)+不定詞の主語+to不定詞の文型では、文の主語と不定詞の主語が同一のときは(for)+不定詞の主語は常に省略される。

I want (for) her to respect my privacy.
私は彼女に私のプライバシーを尊重して欲しい。

I want (×for me) to respect her privacy.
私は彼女のプライバシーを尊重したい。

[9-1-2]①SV+(for)+不定詞の主語+to不定詞の文型では、(for)+不定詞の主語+to不定詞の全体を文の主語にした受動態を作れ、その場合は for を省略することができない。形式主語 it を立てることはできる。それに対して、不定詞の主語を文の主語にする受動態を作ることはできない。

Everyone would prefer (for) you to come early.→
For you to come early would be preferred by everyone.
It would be preferred by everyone for you to come early.
×You would be preferred to come early by everyone.
誰もあなたが早く来るほうがいいと思うでしょう。

[9-1-3]②SV+不定詞の主語+(to)不定詞 (for は常にない)の文型では、不定詞の主語+(to)不定詞の全体を文の主語にした受動態は作れないが、不定詞の主語を文の主語にした受動態が作れる。その場合は原型不定詞をto不定詞に変えなければならない。使役動詞、感覚動詞がそうである。

They made him wait for an hour.→
He was made to wait for an hour.
彼は一時間待たされた。

[9-1-4]②SV+不定詞の主語+(to)不定詞 (for は常にない)の文型の中には、不定詞の主語を文の主語とする受動態しかないものがある。say, repute, rumor…などの伝達動詞がそうである。

×They say him to be a spy.
〇He is said to be a spy.
〇They say that he is a spy.
〇It is said that he is a spy.
彼はスパイだと言われている。

[9-1-5]②SV+不定詞の主語+(to)不定詞 (for は常にない)の文型で、不定詞の主語が自明または一般の人の場合は省略されることがあるものがある。help, hear。

I heard (them) /say/tell/ that he's coming today.
彼は今日、来るという話だ。

Your talk very much helped (us) (to) understand the trend of public opinion in this country.
あなたのお話はこの国の世論の動向を理解するのに大いに役立ちました。

[9-1-6]そのようなO(小節)をとりえる動詞を次のように分類できる。

(1)欲求動詞
(2)使役動詞
(3)感覚動詞
(4)任命・命名動詞
(5)認識動詞=that節をとりえ、その中が直接法であるもの
(6)that節をとりえ、その中が仮定法現在または should節であるもの
(7)that節をとりえ、その中が直接法またはshould節であるもの
(8)that節をとりえ、その中が仮定法過去・過去完了であるもの
(9)wh節、wh節+to不定詞をとりえるもの


それらのそれぞについいて下の章で説明する。

[10]欲求動詞

[10]欲求動詞。人間や動物の欲求を表す。want型とも呼ぶことにする。want, like, love, hate, wish, desire, prefer。

[10-1](for)+不定詞の主語+to不定詞 を目的語としてとる。

[10-2]文の主語と不定詞の主語が同一のときは不定詞の主語が省略される。

I want her to protect me.(文の主語は I 、不定詞の主語は her)
私は彼女に私を守って欲しい。

I want to protect her.(文の主語と不定詞の主語が同一の I)
私は彼女を守りたい。

I wish her to meet him.(文の主語は I 不定詞の主語は her)
私は彼女が彼に会えばいいと思う。

[10-3]不定詞の主語を示す for は省略されえる。ただし、

[10-3-1]動詞と不定詞の主語の間に副詞句が介在するときは for を省略できない。

I want very much for you to be happy.
私はあなたが幸せになることを切に望んでいます。

[10-3-2] for+不定詞の主語+to不定詞が主格補語になれる。そのときは for を省略できない。

All he wanted was for her to appear again.
彼の望みは彼女がもう一度現れることだけだった。

[10-3-3] for+不定詞の主語+to不定詞 を主語とする受動態を作れる。そのときは for を省略できない。そのとき、形式主語 it を立てることができる。他方、不定詞の主語を文の主語にする受動態は作れない。

For you to come early would be preferred by everybody.
It would be preferred by everybody for you to come early .
誰もあなたが早く来るほうがいいと思うでしょう。
×You would be preferred to come early by everybody.

[10-3-4]結局、for を省略できないのは、動詞と不定詞の主語の間に副詞句が介在するとき、for+不定詞の主語+to不定詞が主格補語になるとき、for+不定詞の主語+to不定詞 を主語とする受動態になるとき、である。だが、アメリカ英語ではそれら以外でも for が現れることがある。

I /like/hate/ (米for) boys to be quiet.
私は男の子が静かにしているのが/好き/嫌い/だ。

I'd love (米for) you to come over and see our garden.
私はあなたにうちに来て庭を見て欲しい。

Everyone would prefer (米for) you to come early.
誰もあなたが早く来るほうがいいと思うでしょう。

[10-4]不定詞の主語を文の主語にした受動態が作れない。

We want him to come at once.→
×He is wanted to come at once.
彼にすぐに来てほしい。

[10-5] SV+(for)不定詞の主語+to不定詞 の文型だけでなく、SV+不定詞の主語+(to be)+/現在分詞/過去分詞/形容詞句/名詞句/の形をとることがある。to be を省略した形は命令口調で高圧的である。

I would like her wishes carried out.(高圧的なところを would が補っている)
彼女の希望をかなえて欲しい。

I don't like you sitting here all day.(高圧的)
君にここに一日中、座っていて欲しくない。

I don't like such subjects discussed.(高圧的)
そのような問題を議論して欲しくない。

I like coffee hot.(これはよくある表現で日常的)
ホットコーヒーで。

The Soviets felt that the Americans didn't want a trace of Marxism left in Afghanistan.(高圧的)
アメリカ人は少しばかりのマルクス主義もアフガニスタンに残したがらないとソビエト人は感じた。

They did not want blacks voting in elections.(高圧的)
彼らは黒人に選挙で投票して欲しくなかった。

[10-5-1] desire, prefer は、上の文型で to beを省略できず that節+/仮定法現在/should節/の文型も取れる。

The king desired her to be his queen.=
The king desired that she (should) be his queen.
王は彼女がお妃になることを望んだ。

I prefer you to stay out of the dispute.=
I prefer that you (should) stay out of the dispute.
君はその論争に加わらないほうがよい。

[10-6]動名詞の主語(/所有格/目的格/)+動名詞を目的語に取ることがある。

He likes /my/me/ working late. 彼は私が遅くまで働くことを好む。
[10-6-1] to不定詞をとると一時的な欲求を表しえるのに対して、動名詞をとると持続的な欲求を表す。

I like to dance tonight.
今夜は踊りたい。

I like dancing.
私はダンスが好きだ。

[10-7] 英では say も SV+(for)不定詞の主語+to不定詞の文型をとりえ、(for)不定詞の主語は省略されることが多い。米では tell O to不定詞 を用いる。

Teacher says (for us) to come early.(英)
Teacher told us to come early.(米)
先生は早く来なさいと言っている。

[11]使役動詞

[11]最も基本的な使役動詞は have, get であり、それらの基本的意味は、使役、受動、完了(過去分詞をとるときのみ)である。

Soon we had the mist coming down on us.(受動)
すぐに私たちの周りに霧が立ち込めてきた。

I won't have you saying such things about my mother.(使役)
母について君にそんなことを言わせておくわけにはいかない。

I could call my servants and have you arrested.(使役) 私は召使を呼んでお前を捕らえることもできるんだぞ。

He had his watch stolen.(受動)
彼は時計を盗まれた。

He had his leg broken in the accident.(受動)
彼は事故で足を骨折した。

I was protesting in the cold air, but they put a bowl of hot water next to me. It was like having food put in front of you on a hunger strike.(受動、一番目の put は過去形、二番目の put は過去分詞)
私は冷気の中で抗議していた。だが、彼らは容器一杯の温かい湯を私のそばにおいた。それはハンガーストライキをしているときに食べ物を前に置かれるようなものだった。

My sister has had some money stolen.(受動、ちなみに完了形の意味は経験)
妹はカネを盗まれたことがある。

He had his plan made.(完了)
彼は計画を立ててしまっていた。

Hey you, get your hair cut.(受動)
おい、散髪してもらえよ。

He got his finger caught in the door.(受動)
彼は指をドアに挟まれた。

I got all this work finished in a day.(完了)
私はこの仕事をすべて一日で終わらせてしまった。

Can you make yourself understood in English?(使役)
あなたは英語を話せますか。

I had my shoes shined.(使役)
私は靴を磨いてもらった。

We are having our car repaired.(使役)
私たちは車を修理してもらっている。

I had this given me.(受動)
私はこれをもらった。

We had our roof brown off in the storm last week.(受動)
先週、嵐で私たちの屋根が飛ばされた。

These days we get a lot of women working as taxi drivers.(受動)
今日多くの女性がタクシーの運転手をしている。

They were glad to see the American troops because they had a terrible fear of having Russians occupy or come into their area.(受動)
彼らはアメリカの部隊を見て喜んだ。何故なら、ロシア人に占領されることや自分たちの地域に入って来られることにひどい恐怖を感じていたからだ。

[11-1]使役動詞の詳細

使役動詞意味小節の中の述部がとりえる品詞
make使役原型不定詞、過去分詞、形容詞句、副詞句、名詞句
have使役、受動、完了(過去分詞のみ)原型不定詞、過去分詞、現在分詞、形容詞句、副詞句、名詞句
get使役、受動、完了(過去分詞のみ)to不定詞、過去分詞、現在分詞、形容詞句、副詞句
set使役(設定)to不定詞、形容詞句、副詞句
let使役(許容)原型不定詞、形容詞句、副詞句
cause使役(原因)to不定詞
render使役形容詞句、副詞句、名詞句
keep使役(保持)現在分詞、過去分詞、形容詞句、副詞句、名詞句
leave使役(放置)現在分詞、過去分詞、形容詞句、副詞句、to不定詞

He had the bouncers throw them out of the club.(使役、原型不定詞)
彼は用心棒に彼らをクラブから放り出させた。

Have him be patient a little longer.(使役、原型不定詞)
彼にもう少し我慢させなさい。

Go over there and make the dog be quiet.(使役、原型不定詞)
あっちへ行って、犬を静かにさせなさい。

She had microphones ready for the party.(使役、形容詞句)
彼女はパーティのためにマイクを用意した。

He got his hand dirty.(受動、形容詞句)
彼は両手を汚した。

/Let/Leave/ me alone.(/許容/放置/、形容詞句)
私を一人にしておいて。

What caused you to change your mind.(原因、to不定詞)
どうして考えを変えたんですか。

It took them three hours to get the fire under control.(使役、副詞句)
火を鎮めるのに3時間かかった。

You had a love affair all summer and got this girl with child.(使役、副詞句)
君は夏中情事に耽って、その娘を孕ませた。

The bomb was set to explode at noon.(設定、to不定詞)
その爆弾は正午に爆発するように仕掛けられた.

Don't keep it a secret.(保持、名詞句)
隠さないで教えておくれよ。

I soon had the fish in a net.(使役、副詞句)
私はすぐにその魚を網に入れた。

Keep your head down. We're being shot.(保持、副詞句)
頭を下げて. だれかに狙われてるよ。

At home I try to keep myself relaxed.(保持、過去分詞)
家ではリラックスするようにつとめている。

It is best left unsaid.(放置、過去分詞)
言わぬが花だ。

Don't leave the door open.(放置、形容詞句)
ドアを開けっ放しにしていてはいけません。

Crops were left to rot.(放置、to不定詞)
作物は放置され腐った。

Everything was rendered insignificant by the failure.(使役、形容詞句)
すべてはその失敗によって無意味になった。

[11-2]使役動詞+不定詞の主語+/原型不定詞/to 不定詞/で受動を表すのは文脈から明らかな場合のみである。しかも、その場合でも現代では狭義の受動態にするほうが普通である。また、使役動詞+過去分詞の主語+過去分詞 で受動を表すのは原型不定詞、to不定詞より普通だが、それより狭義の受動態にするほうが普通である。

Bill had a man rob him last night.(金を盗ませることは通常考えられないから、受動の意味)
ビルは昨夜男に金を奪われた。

それでも

Bill was robbed by a man last night.

がふつうである。

△I had my father die.

は、現代では「父に死なれた」でなく「死なせた」の意になってしまう。

She /had/got/ a book stolen from the library.
彼女は書斎から本を盗まれた。

それより、

A book was stolen from her library.
Somebody stole a book from her library.

が普通である。

だが、以下のような「容赦しない」というような意味の表現は現代でも普通である。

I won't have you tell me what to do.
私がどうすべきかを君に言われてたまるか。

ただし、will があるので、これは使役の意味である。

[11-3]原型不定詞、to不定詞に対して、現在分詞になると現在分詞の意味として進行形の継続などの意味が生じる。

He had the water running in the bathtub.(使役動詞の意味として使役+現在分詞の意味として継続)
彼は浴槽に水を出したままにした。

I have a cab waiting.(使役動詞の意味として使役+現在分詞の意味として継続)
タクシーを待たせてある。

I can't have them forcing their views on everyone else.(使役+継続)
彼らが自分たちの考えを他のすべての人々に押し付けるのを放っておくことはできない。

I won't have you saying such things about my mother.(使役+継続)
母について君にそんなことを言わせておくわけにはいかないぞ。

I have a headache coming on.(使役動詞の意味として受動+現在分詞の意味としての完結への接近)
頭痛がしてきた。

[11-3-1]原型不定詞、to不定詞では、させた動作の完了を含意する。それに対して、現在分詞ではそのときはさせておいたが、動作が完了したかは不明である。

She had him read the book.(彼は全部読んだ)
彼女は彼にその本を読ませた。

She had him reading the book.(彼が全部読んだかは不明)
彼女は彼にその本を読ませておいた。

[11-4]原型不定詞、to不定詞に対して、過去分詞になると過去分詞の意味として受動の意味が生じ、全体として受動の使役「~してもらう」の意味になる。さらに、全体として受動の意味が生じることがある。

He had his purse stolen on the crowded train.(全体として受動)
彼は混雑した電車の中で財布を盗まれた。

[11-5]使役動詞の特殊な意味

[11-5-1]否定形+haveの特殊な意味。can't won'tを伴って、~させない意志を示す。

I won't have you criticize my wife.
君に妻のことをとやかく言わせないぞ。

We can't have them forcing their vies on everyone else.
私たちは彼らが自分の意見を他の皆に押し付けるのを放っておくことはできない。

I won't have my house turned into a hotel.
私の家をホテル(訪問者が好きに寝泊まりしていく所の比喩)に変えさせはしないぞ。

[11-5-2] have/get/set+分詞の主語+現在分詞の特別な意味。「~させておく」(継続)だけでなく、「~し始めさせる」(始動)の意味もある。

Soon we had the mist coming down on us.
すぐに霧が立ち込めてきた。(受動、始動)

I got the machine /running/going/.(使役、始動)
機械を始動させた。

I got a woman waiting for me.(これは始動ではなく継続である)
女を待たせているんだ。
Hurry up and get those people moving.(使役、始動)
急いであの人々を出発させてくれ。

His joke set everyone laughing.(使役、始動)
彼のジョークでみんなが笑い出した。

[11-5-3] /let/keep/leave/ では使役の中でも/許可/継続/放置/の意味が強くなる。

The full moon kept my dog barking.
満月を見て、私の犬が吠え続けた。

I left the engine running when I went into the shop.
私は、店に入るとき、エンジンをかけたままにしておいた。

[11-5-4] /motion/gesture/ では身振り・合図を示して~させる。ただし、gesture は 不定詞の主語を示すのに for が必要である。

He /motioned/gesture for/ her to take a seat.
彼は/合図/身振り/を示して彼女を座らせた。

He motioned her in.
彼は彼女に入るよう合図を送った。

[11-6]不定詞、分詞の主語を文の主語にした受動態が原則として作れる。そのとき、原型不定詞は to 不定詞になる。

They made her repeat the whole story.→
She was made to repeat the whole story.
彼女は話のすべてを繰り返し言わされた。

He was made to wait for an hour.
彼は一時間待たされた。

[11-6-1]使役動詞のうち、受動態にできない動詞。have, let。他からの強制の度合いが少ないため。

I was /allowed/×let/ to drive by my father.
私は父から運転することを許された。

He is not /allowed/×let/ to stay out late.
彼は遅くまで外にいることを許されていない。

[11-7] make, have では、形容詞の前の be が残ることがある。ただし、beが残るのは、形容詞が分詞の主語の行為を表し、その行為が分詞の主語の意志次第であるときである。

Have him be patient a little longer.
彼をもう少し我慢させなさい。

Go over there and make the dog be quiet.
あっちへ行って犬を静かにさせなさい。

My husband made me (×be) happy.
私の夫は私を幸せにしてくれました。

[11-8] let の特殊な語型。動詞が一音節語のときに。let+原型不定詞+不定詞の主語の語順になることがある。let+原型不定詞が一つの他動詞のように扱われ、不定詞の主語がそれらの目的語のように扱われている。

Don't let go the rope.=
Don't release the rope.
ロープを放すな。

Don't let slip the opportunity.=
Don't miss the opportunity.
この機会を逃すな。

[11-9-1]ただし、名詞句が代名詞のときは、let+不定詞の主語+原型不定詞の語順のままである。

Let me go.
行かせてくれ。

[11-9-2] let+原型不定詞 で一つの他動詞として扱えるのでそのまま受動態にすることができる。

He was let go after two years.
彼は二年後に釈放された。

[11-9-3]非文法的だが慣用的に let+原型不定詞+of+不定詞の主語 になることもある。

She let go my hand.→
She let go of my hand.
彼女は私の手を放した。

[11-10]命令文では have より get がよく使われる。

Get the bedsheets changed.
ベッドのシーツを取り換えてもらいなさい。

[12]感覚動詞

[12]感覚動詞は、SV+不定詞等の主語+/原型不定詞/現在分詞/過去分詞/形容詞句/副詞句/の文型を取れる。ここで、原型不定詞、現在分詞は動作動詞のものでなければならず、状態動詞のものであってはならない。

×I saw her /live/living/ in the district.(住むという意味の live は状態動詞)
〇I saw her walking in the district.(walk は動作動詞)
私は彼女がその地域を歩いているのを見た。

[12-1]不定詞、分詞の意味は、原型不定詞は現在形、過去形の意味を保持し、現在分詞は進行形の意味を保持し、過去分詞は受動態の意味を保持する。したがって、例えば、

We saw the snow being cleared away.
私たちは除雪が行われているのを見た。

では除雪の完了まで見届けたか分からないのに対して、

We saw the snow cleared away.
私たちは除雪が行われるのを見た。

では除雪の完了まで見届け可能性が大きい。

I felt myself falling in love.
自分が恋をしかけていることを感じた。

上の例文では進行形の意味の中でも動作切迫完結動詞の fall の進行形の完結への接近(「~しかける」)の意味を保持する。つまり、恋をしてしまったのではなく、しかけているのである。もし、

I felt myself fall in love.

なら、恋をしてしまったのである。

He was not to be caught napping.
彼は不意をつかれるような人ではなかった。

上の例文では進行形の中でも動作非完結動詞の nap の継続の意味を保持する。

I heard a bomb explode.
爆弾が一発、爆発するのが聞こえた。

I heard bombs exploding.
爆弾が次々と爆発しているのが聞こえた。

上の例文では進行形の中でも複数主語の動作瞬時完結動詞の進行形の「次々と~する」意味を保持する。

[12-2]感覚動詞+分詞の主語+過去分詞でまれに be が現れることがある。

I saw the window (be) broken by him.
私は窓が彼によって壊されるのを見た。

I saw the rebels (be) executed by the army.
私は反乱者が軍に処刑されるのを見た。

I saw the rebels being executed by the army.(これは進行形の being が現れたものであり、上とは異なる)
私は反乱者が軍に次々と処刑されているのを見た。

(be) executed では処刑されるのを一部始終を見たという意味になり、being executed では最後まで見たとは限らない。

[12-3] smell, catch, witness, spot などの臨場感あふれる感覚動詞が取る文型は、SV+分詞の主語+現在分詞 のみである。ところで watch は 原型不定詞と現在分詞をとれる。

Can you smell something burning?
何かが焦げている臭いがしませんか。

You won't catch me sleeping at work!
二度と仕事中に居眠りはしません(あなたが私が仕事中に居眠りをしているところを見つけることはないでしょう)。

I witnessed the girl being bitterly abused by her parents and reported it to the police but in vain. I mean she was already dead when they arrived and that the parents had already disappeared.
私はその女の子が親にひどく虐待されているのを目撃し、警察に通報したが無駄だった。警察が来た時には既に女の子は亡くなり、両親はいくへをくらましていたのだ。

[12-4]感覚を表す動詞で上の文型をとらないもの。

taste

〇This fruit tastes bitter.→
×I tastes this fruit be bitter.
×I tastes this fruit being bitter.
この果物は苦い。

[12-5]原則として不定詞または分詞の主語を文の主語にした受動態が作れる。その場合、原則として原型不定詞はto不定詞になる。

Presently he was heard to drive away.
まもなく、彼が車で立ち去るのが聞こえた。

[12-5-1]感覚動詞+不定詞の主語+原型不定詞の形で不定詞の主語が文の主語の受動態になったとき、watch, listen は、to 不定詞にならず、現在分詞に成る。

He was watched kicking her.
彼は彼女を蹴っているところを見られた。

[12-6]前述のとおり、SV+名詞句+/原型不定詞/現在分詞/の形では、/原型不定詞/現在分詞/は動作動詞のものでなければならない。SV+名詞句+/過去分詞/形容詞句/副詞句/の形では、/過去分詞/形容詞句/副詞句/の前に/be/being/to be/を入れてはいけない。

We were not allowed to open his coffin, and I didn't see him dead. So even now I believe that he is alive somewhere in the world.
彼の棺を開けることは許されず、彼が死んでいるところを私は見なかった。だから、彼は世界のどこかで生きていると今でも私は信じている。

[12-7]これまでに述べた感覚動詞とは少し異なるタイプの動詞がある。感覚動詞と使役動詞の中間のような意味をもち、「見せる」「示す」という意味をもつ。show がある。show は 現在分詞だけをとり、「~が~しているところを見せる」という意味になる。

The footage was showing them arriving on the battlefield.
その映像記録は彼らが戦場に到着しつつあるところを映していた。

[13]認識動詞

[13]認識動詞。代表的なものは以下のとおり、

believe, assume, consider, deem, esteem, find, guess, imagine, judge, know, perceive, presume, prove, reckon, think, suppose, understand

特徴は以下のとおり、

①すべてthat節を目的語にとれる。that節の中は直接法である。
②状態動詞である。that節の内容も状態を表すものでなければならない。だから、不定詞を用いて書き換えるとすれば、to be を用いることが多い。
③that節を不定詞の主語+(to be)+/名詞句/形容詞句/現在分詞/過去分詞/に書き換え可能である。to be を省略できるのは概して断定的判断、宣言を表す動詞においてである。
④目的語の中の動詞が動作動詞であるときは、未来のことを表しthat節を用いなければならず、to be を含め不定詞、分詞の使用は不可である。
⑤不定詞の主語を文の主語にした受動態を作れる。その場合、to be を省略できない。

We consider that the matter is settled.(受動の結果として状態)
We consider the matter to be settled.
We consider the matter settled.(断定的判断、宣言を表すから to be を省略できる)
It is considered that the matter is settled.
The matter is considered to be settled.(受動態では to be を省略できない)
この問題は解決したと見なされている。

We thought that he would go tomorrow.(動作だから未来のことを表す)
×We thought he to go tomorrow.(不定詞の使用は不可)
×He was thought to go tomorrow.(不定詞の使用は不可)
彼は明日、行くと私は思った。

I realized that I had offended him.(結果としての状態)
彼を怒らせたことが分かった。

We believe that she is happy.
We believe her to be happy.
×We believe her happy.(断定的判断、宣言でないから to be の省略は不能)
It is believed that she is happy.
She is believed to be happy.(いずれにしても受動態では to be を省略できない)
彼女は幸福だと信じられている。

The outcome proved either of the pessimisits and the optimisets partly right.(断定的判断なので to be を省略できる)
その結果はそれらの悲観論者と楽観論者の両方が部分的に正しいことを証明した。

[13-1]欲求動詞と認識動詞の違い。

①欲求動詞ではto不定詞の主語を for -で示せるが、認識動詞では for で示せない。
②欲求動詞では不定詞の主語を文の主語にした受動態を作れないが、認識動詞ではできる。
③欲求動詞では不定詞の主語と文の主語が同一のとき不定詞の主語を省略するが、認識動詞ではできない。つまり、欲求動詞では再帰動詞をとらず、認識動詞ではとりえる。

I want very much for you to be happy.(欲求動詞①)
あなたが幸せになることを切に願っている。

He is believed to be happy.(認識動詞②)
彼は幸福だと信じられている。

She wants to learn karate.(欲求動詞③)
彼女は空手を習いたいと思っている。

He believes himself to be a good cook.(認識動詞③)
彼は自分が料理がうまいと信じている。

[13-2] know では、to be を省略できない。

I know that this is a fact.→
〇I know this to be a fact. ×I know this a fact.
私はこれが事実であることを知っている。

[13-2例外] know は to be 以外のto不定詞または原型不定詞もとれる。ただし受動態ではto不定詞を用いる。

I've never known him (to) lose his temper.→
He is never known to have lost his temper.
彼は腹をたてたためしがない

I've never known it (to) snow in July before.
7月に雪が降るなど今までになかった。

There are now nine countries in the world known to possess nuclear weapons.
現在、世界で核兵器を保持することが知られている国は九か国ある。

[13-2-1] know は感覚動詞に準じてSV+分詞の主語+現在分詞が可能である。

I have never known him behaving like that.
彼があんなふうにふるまうとは初めて知った.

[13-3] see, feel, find には感覚動詞としての用法もあるが、認識動詞としての用法もある。ただし、意味が感覚より高次の機能で「理解する」「感じる」「見つける」となる。

I /saw/found/felt/ that the plan was all wrong.=
I /saw/found/felt/ the plan (to be) all wrong.
その計画は全部が間違っていると私は/理解した/分かった/感じた/。

[14]伝達動詞

[14] say, rumor などの伝達動詞は、上記の認識動詞にほぼ準じるが、以下の決定的違いがある。

[14-1]不定詞の主語を文の主語にした受動態が可能であるにも関わらず、その元の能動態がない。

They /say/rumor/ that he is a spy.→
×They /say/rumor/ him to be a spy.
×They /say/rumor/ him a spy.
〇He is /said/rumored/ to be a spy.
〇It is /said/rumored/ that he is a spy.

[14-2]不定詞としては to be に限らず、一般の不定詞が可能である。

He is said to inspire a fierce loyalty among those with whom he worked.
彼は一緒に仕事をする人々に強烈な忠誠心を引き起こすと言われている。

[15]任命・命名動詞

[15]「~を~に任命する」「~を~に命名する」などを意味し、SV+名詞句+名詞句 または SV+名詞句+/to be/as/+名詞句の形をとる。唯一の役職では無冠詞である。

appoint, baptize, call, choose, christen, crown, dub, elect, make, name, vote, etc.

[15-1] SV+名詞句+名詞句文型はすべての任命・命名動詞で可能である。役職への任命だけでなく、名前の命名などにも使用できる。

He made her a queen.
彼は彼女を王妃にした。

We elected him president.(唯一の役職では無冠詞)
私たちは彼を社長に選んだ。

Her parents named her Gladys.
両親は彼女をグラディスと命名した。

She was christened Sarah.
彼女は洗礼を受けてセアラと命名された。

What was that book called?
その本はどういう書名でしたか。

[15-2] SV+名詞句+/to be/as/+名詞句文型は、将来の就任が決定したが、まだ就任していない段階でのみ使われる。例えば、アメリカで大統領選は終わったが、就任式はまだ終わっていない段階。

They named Ann /to be/as/ a member of the team.
彼らはアンをチームのメンバーに指名した。

The Americans chose Bush /to be/as/ president.(唯一の役職では無冠詞)
アメリカ国民はブッシュを大統領に選んだ。

[15-3]意味上の分類 [15-3-1]~を~にする手段が表現されていないもの

make, call, choose, name,

[15-3-2]手段を表す動詞が転用されたもの(手段動詞でもある)

elect, vote:選挙、投票による
baptize, christen:洗礼による
crown:戴冠による
dub:国王が剣で肩を軽くたたくことによる(ナイトにする)

[15-4]「~を~と宣言する」という意味をもつ宣言動詞も意味的には任命・命名動詞に分類できるが、用法として SV+名詞句+/形容詞/過去分詞/の形もとれる。

certify, confess, declare, proclaim, profess, pronounce, report,
I now pronounce you man and wife.
ここにあなた方が夫婦であることを宣言します。

I declare the meeting closed.
ここに閉会を宣言します。

[16]節を目的語にとる動詞

[16-1] that節を目的語にとる動詞 [16-1-1]前述の認識動詞。that節の中が直接法

I realized that I had offended him.
私は彼を怒らせたことを理解した。

I admit that I was wrong.
私が間違っていたことを認めます。

I can't think that he did it on purpose.
私は彼がわざとそれをしたと考えられない。

[16-1-2]命令、要求、提案などを表す動詞。that節の中は、アメリカ英語では仮定法現在を用い、イギリス英語では should を用いる。

We insisted that he (英should) leave at once.
私たちは彼がすぐに出発することを要求した。

[16-1-3] that節をとりえ、その中が直接法または should。話し手が主観的または感情的判断であることを強調するなら should を用い、そうでないなら直接法を用いる。It is 形容詞 that - should - の should の意味用法と同一である。

I regret that he /should be/is/ so stubborn.

彼があんなに頑固だとは残念だ。

話し手が遺憾な気持ちを強調したいなら should を用いる。

I'm surprised that he /should feel/feels/ lonely.
彼が寂しがっているとは驚いた。

話し手が驚きを強調したいなら should を用いる。

It's a pity that you /should have/have/ to leave.
あなたが行ってしまわなければならないのは残念です。

同上。

[16-1-4]現実に反することを願望する動詞。仮定法過去または過去完了を用いる。wish, would rather。

I wish I were young again.
私はもう一度若くなりたい。

I'd rather you hadn't told him the truth.
私は君に彼に本当のことを話さないで欲しかった。

[16-1-5] that節が主語になり、形式主語をおける動詞は以下のとおり。seem, appear, happen, turn out, prove

It seems that he was mistaken.
彼は間違っていたようだ。

It happened that he fell seriously ill.
たまたま彼は重病になった。

[16-2] wh節を目的語にとる動詞。wh+to不定詞もとれる。意味的に問題の追究とその追究の結論と感嘆を表す動詞である。

She asked what I wanted.
何の用事かと彼女は私に尋ねた。

I realized what a fool I had been.
私は自分がどんなに馬鹿だったかを理解した。

[16-2-1] wh+to不定詞では①文の主語が不定詞の主語である場合と②文の目的語が不定詞の主語である場合がある。

I don't know what to say.①
私は何と言ったらいいか分からない。

Please tell me when to begin.②
いつ始めたらいいか言ってください。

[17]特殊な目的語をとる動詞

[17]特殊な目的語の分類

①instrumental object
②object of result
②(1)make one's way throughタイプ ②(2)express - by -ingタイプ
②(3)pass+one's time away タイプ ③cognate object
④locative object
⑤eventive object

[17-1] Instrumental object。目的語が何かをする道具・手段である。だが、物質的にはより直接的な目的語と言える。

He struck his hand upon his knee.(手は膝を叩くための手段)=
He struck his knee with his hand.(普通の目的語)
彼は手で膝を叩いた。

She nodded her head.(頭は頷くための手段)
彼女は頷いた。

She pointed her forefinger at him.(指は指すための手段)
彼女は人差し指を彼に突き付けた。

[17-2] Object of result。動作の結果として生じるものを表す。抽象的なものを含み、創造される文学的芸術的な作品を含む。いわゆる間接目的語とは異なる意味で、間接的な目的語である。

paint a door(Common object)
ドアにペンキを塗る

paint a flower(Object of result)
花を描く

dig the ground(Common object)
地面を掘る

dig a grave(Object of result)
墓を掘る

dig potatoes(Object of result in a larger sense than the above)
ジャガイモを掘り出す。

excavate a canal(Object of result)
運河を掘る

excavate a dinosaur fossil(Object of result in a larger sense than the above)
恐竜の化石を発掘する

light a lamp(Common object)
ランプに火を着ける

light a fire(Object of result)
火を着ける

eat an apple(Common object)
リンゴを食べる

eat holes(Object of result)
むしばんで穴を開ける

Stalin ticked the document.(Common object)
スターリンはその書類にチェックを入れた。

Stalin ticked his agreement.(Object of result)
スターリンはチェックを入れて同意した。

[17-2-1] make one's way throughタイプ。動詞が結果を生み出す手段を比喩的に表す。

He elbowed his way through the crowd.(Object of result)
彼は肘で押し分けて群衆の中を進んだ。

We groped our way through the dark lane.(Object of result)
私たちは手探りで暗い小道を進んだ。

He threaded his way through the crowd.(Object of result)
彼は縫うようにして人ごみの中を進んだ。

[17-2-1-1]以下は手段というより付帯状況 = while - を表す。

He /belched/hiccuped/ his way out of restaurant.
彼は/げっぷ/しゃっくり/をしながらレストランから出て行った。

Feeling content, Izzy whistled his way to the subway.
満足な思いでイジーは口笛を吹きながら地下鉄まで歩いた。

[17-2-2] express - by -ingタイプ。動詞が対人機能を表現する身振りなどの方法を示す。

She laughed thanks.
彼女は笑って謝意を表した。

The doctor gravely nodded approval.
その医者は重々しく頷いて是認を表した。

Holmes snorred his contempt.
ホームズは鼻を鳴らして軽蔑を表した。

She nodded him into her room.
彼女は頷いて彼を部屋に入れた。

She nodded that she was pleased with it.
彼女は頷いてそれが気に入ったことを示した。

[17-2-3] pass+one's time away タイプ。pass+one's time away を基本として動詞が時間の過ごし方を表す。

They drunk the night away.
彼らはその夜飲み明かした。

I read the whole afternoon away.
私はその午後ずっと、読書をして過ごした。

[17-3] Cognate object。動詞が同起源の目的語をとる。
John lived a happy life.
ジョンは幸福な人生を送った。

He died a heroic death.
彼は英雄的に死んだ。

[17-3-1] dream は cognate object を取りそうで取らない。

She had a strange dream.(現代ではこれが普通)=
She dreamed a strange dream.(これは稀)
彼女は奇妙な夢を見た。

[17-3-2]同語源ではないが、同意語が用いられることがある。

Both slept the same deep and dreamless slumber.
二人は同様の深い夢も見ない眠りをむさぼった。

Why, 'twas as black as my hat before the last race was run.
だって、最後のレースが行われる前に真っ暗だったんだ。

She cried tears of joy.
彼女は嬉し泣きした。

[17-3-3] cognate object は受動態の主語になれる。

His last fight was fought on that riverside.
彼の最後の戦いはその河原で行われた。

The blow was struck from immediately behind.
その打撃はすぐ後ろから加えられた。

[17-3-4]形容詞の最上級が付く場合 cognate object が省略されることがある。

He breathed his last (breath).
彼は息をひきとった。

Helen smiled her brightest (smile).
ヘレンは満面笑みだった。

[17-3-5]自動詞+副詞に書き換えられるものと書き換えられないものがある。

Live a happy life = live happily
sing a beautiful song (美しいのは歌) ≠ sing beautifully (美しいのは歌い方)

[17-4] locative object。場所を目的語とする。自動詞+前置詞+名詞句は過程に注目し、他動詞+目的語は達成を表す。

Let's swim across the river.(渡り切れるかは不明)
この川を泳いで渡ろう。

She was the first woman to swim the Channel.(渡り切った)
彼女はイギリス海峡を泳いで渡った最初の女性だった。

He climbed up the mountain.(登頂したかは不明)
彼は山を登った。

Edmand Hillary climbed Mt. Everest.(登頂した)
エドマンド・ヒラリーはエベレスト山に登頂した。

[17-5] Eventive object。動詞は do, give, have, make, take のように一般的な意味しかもたず、目的語が主として動詞派生で動作を表す。

[17-5-1] eventive object が have も take も両方とりうるときの、英米差、意味の違い。米では take が多く、英では have が多い。ただし、他力で何かをする場合は英米で have。

The baby's having a bath.
赤ん坊は入浴している。

[17-5-2] eventive object をDOとして、IO もとるものがある。

He gave me a push.=
He pushed me.
彼は私を押した。

She gave the door a kick.=
She kicked the door.
彼女はドアを蹴った。

[17-5-2-1] He gave me a /push/kiss/call…/.(SVIODO文型) を He gave a /push…/ to me.(SVOA文型)とすることはできない。me が push の目的語でもあり、直接目的語のように働いているからである。

〇She gave him a kiss.=
〇She kissed him.
×She gave a kiss to him.


[17-5-2-1例外] She paid me a visit.を She paid a visit to me.とすることは可能である。

[17-5-3]以下に eventive objects の具体例を示す。

〇answer

give IO an answer

〇argument

have an argument with 人 /over/about/ 事

〇attack

make an attack on 人

〇attention

pay attention to 物事人

〇bath

/take(米)/have(米英)/ a bath
人に入れてもらう場合は英米ともに have。
自分で入る場合は米では take 英では have。

〇beating

give 人 a beating (人を鞭打つ)の他に S take some beating で「Sに勝るのは難しい」という意味がある。

Her record for the 100-meter dash will take some beating.
彼女の100メートル走の記録を破るのは困難である。

〇breath

take breath (ひと休みする)

〇call

/make/pay/ a call on - (~を訪問する)

〇care

take care of 人

〇chat

have a chat with 人 /over/about/ 事

〇cheer

give a cheer for 人 (人を喝采する)

take the cheer of 集団 (集団の喝采に応える)

〇choice

make a choice /of/from/among/out of/ 選択候補

〇cough

give a cough

〇cry

give a cry
〇dance

do a dance


make a decision to不定詞

〇dream

have a dream

〇drink

have a drink

〇dive

/do/make/ a dive from 物 into 物
物から物へ飛び込む、突進する

take a dive
(ボクシングで)八百長で KO された振りをする、(価格・財産・名声なとが〉下落する

〇dislike

take a dislike to 物事人

〇drive

do a drive from 場所 to 場所

〇effect

take effect

The animal health regulations is due to take effect next January.
検疫法が来年1月に発効する予定である。

〇end

put an end to

〇fall

take a fall (転ぶ)

〇fight

have a fight /with/against/for/

〇glance

/get/take/have/give/ a glance at 人物 (人物を一瞥する)

〇holiday

have a holiday(英)
take a vacation(米)

〇kick

give IO a kick

〇kiss

give IO a kiss

〇knitting

do some knitting

〇laugh

give a laugh

〇look

get a look at

/take(米)/have(英)/ a look at

〇meeting

have a meeting

〇nap

/take(米)/have(英)/ a nap

〇nod

give a nod

〇notice

take notice of

〇offense

/take(米)/have(英)/ offense at 人物事 (人物事に立腹する)
give offense to 人 (人を怒らせる)

〇painting

do some painting

〇photograph

take a photograph of

〇pity

/have/take/ pity on

〇promise

make a promise /to不定詞/that節/

〇push

give IO a push

〇quarrel

have a quarrel with

〇question

put a question to

〇reference

make a reference to

〇reply

give IO a reply

〇report

do report /on/of/about/ -

〇request

make a request to -

〇rest

/take(米)/have(英)/ a rest

〇risk

take a risk /of+動名詞/that節/ (~の危険を冒す)

〇seat

/take(米)/have(英)/ a seat

〇shave

/take(米)/have(英)/ a shave

〇shot

get a shot at 身体の部分 (身体の部分を撃たれる)

/take(米)/have(英)/ a shot at 人 (人を撃つ)

〇shower

/take(米)/have(英)/ a shower

〇sigh

give a sigh

〇sketch

do a sketch

〇sleep

/take(米)/have(英)/ a sleep

〇smile

give IO a smile

〇smoke

/take(米)/have(英)/ a smoke

〇somersault

do a somersault (宙返りする)

〇start

make a start

〇stop

put a stop to

〇suggestion

make a suggestion /to不定詞/that節(仮定法現在/should)/

〇swim

/take(米)/have(英)/ a swim

〇talk

have a talk with

〇taste

have a taste

Sugar has a sweet taste.
砂糖は甘い。

〇thinking

do some thinking

〇translation

do a translation of 作品 into 言語

〇vacation

take a vacation(米)

〇view

get view at -

〇visit

pay a visit /on 人/at 場所/

〇walk

/take(米)/have(英)/ a walk

〇wash

give IO a wash
/take(米)/have(英)/ a wash

〇work

do some work

〇writing

do some writing

[18]持続性、完結性、反復性…などによる動詞の分類

[18]持続性、完結性、反復性、…などによる動詞の分類。以下に分類される。進行形になるかならないか、なるなら何を意味するかがそれぞれの特徴を明確にする。

状態動詞  have, know, resemble, love…
  それ自体が継続を表すので、基本的に進行形に成らない。
  進行形になるとすれば、一時的状態、推移などを表す。
動作
 完結
  瞬時完結
   反復可能
    動作瞬時完結反復可能動詞
     cough, jump, nod…
     進行形は動作の反復を表す。
   反復不能
    動作瞬時完結反復不能動詞
     burst, explode
    単数主語では進行形不可。
    複数主語で進行形はそれぞれの主語が
    「次々と」動作することを表す。
  切迫完結
   動作切迫完結動詞
    die, drown, forget, stop…
    進行形は完結への接近、つまり、
    「~しかけている」ことを表す。
  緩徐完結
   動作緩徐完結動詞     write (a letter), walk (to the station)…
    進行形は動作の継続を意味するが、
    動作が完結に接近しているだけで、
    まだ完結しておらず、
    動作の途中であることを意味する。
 非完結   動作非完結動詞    write (letters), walk (=take a walk)…
   進行形は動作の継続を表す。

[18-1]状態動詞。それ自体が継続を表すので、基本的に進行形にならない。例外は①推移を表すとき、②一時的な状態を表すとき、③別の意で動作動詞として使われるとき、などである。

He resembles his father.
彼は父親に似ている。

He is resembling his father more and more as the years go by.①
年月が経つにつれて彼はますます父親に似て来る。

I am regretting it already.①
私はもうそのことを後悔しかけている。

Now I am living alone.②
私は今は一人暮らしです。

They were seeing the sights of Paris when the war began.③
戦争が始まったとき、彼らはパリ見物をしていた。

[18-1-1]完了形は完了ではなく、継続、経験を表す。現在形が、過去はともかく現在に継続していることを表すのに対して、完了形は過去の一定期間と現在に継続していることを表す。

I've known him for years.
わたしは何年も前から彼を知っている。

[18-1-2]命令形に基本的にならない。だが、状態動詞でも意志次第で状態を左右できる動詞は命令形になりうる。

〇Listen to me.(動作動詞) ×Hear me.(状態動詞、意志次第でない)
私の言うことを聞きなさい。

Just be patient.(状態動詞だが意志次第)
まあ辛抱しなさい。

Know thyself.(状態動詞だが意志次第)
汝自身を知れ。

[18-1-3]状態動詞は do so, do it, do that で置き換えできない。ただし、前述と同様で意志次第で状態を左右できる動詞は置き換えできる。

He knew the answer and she did so too.
彼は答えを知っていた。彼女もそうだった。

[18-1-4]継続を表すので、期間を表す for - などの副詞句と共起し、時点を表す副詞句と共起しない。継続を表し完結を問題にしないので、動作の完結までの時間を示す in - と共起できない。

For a while, I loved him.
しばらくの間、私は彼を愛していた。
×I loved John at ten o'clock.

I once loved him.(once は過去の期間を表しえる)
私はかつてジョンを愛していた。

I wrote the letter in two hours.(状態動詞でなく、動作動詞である)
私は2時間でその手紙を書いた。

I was writing letters for two hours.(動作動詞だが、進行形なら for- と共起可能)
私は2時間手紙を書いていた。

[18-1-5] stillと共起できる。still は進行形、習慣を表す現在形、過去形とも共起可能である。

She still looks young.(状態動詞)
彼女はまだ若く見える。

He still writes with his left hand.(状態動詞でないが習慣を表すので可能)
ジョンはまだ左手で書く。

Ann is still dancing.(進行形)
アンはまだ踊っている。

[18-1-6]特別な機能をもつ状態動詞

①認識動詞 that節を目的語にとれる。that節の中は直接法である。
    think, know, etc.
②欲求動詞 (for)+不定詞の主語+to不定詞を目的語にとれる。
    want, like, etc.
③感覚動詞・知覚動詞
 (1) SVC文型で、Sは知覚の対象を、Cは知覚の内容を表す。
   つまり、知覚の主体は話し手。
    seem, appear, look, sound
 (2) SVC文型で、Sは感覚の対象を、Cは感覚の内容を表す。
   つまり、感覚の主体は話し手。
    feel, taste, smell
 (3) SVC文型で、Sは感覚の主体を、Cは自己を表す。
    feel
 (4) SVO(小節)文型で、
   Sは感覚の主体がO(小節)は感覚の内容を表す。
    see, hear, feel, smell
④関係を表す動詞 have, include, belong, contain, consist, resemble

[18-1-7]状態動詞と動作動詞の両様の意味をもつ動詞は多い。意味が明確に異なるものも、意味に大差がないものもある。

[18-1-7-1]意味が明確に異なるもの。have など。haveは「もつ」という意味では状態動詞、その他では動作動詞

She has a good memory.(状態動詞)
彼女は記憶力がよい。

Do you have any doubts about it?(状態動詞)
それについて何か疑問がありますか。

Will you have another cup of tea?(動作動詞)
お茶をもう1杯どうですか。

[18-1-7-2]意味に大差がないもの。sit, stand, lie, remember, etc

Do you mind if I sit here?(動作動詞)
ここに座ってもかまいませんか。

She sat silent.(状態動詞)
彼女は黙って座っていた。

When the visitor entered the room, we stood (up) to greet him.(動作動詞)
客が入室した時, 私たちは立ち上がってあいさつした。

The clock stands on the sideboard.=(状態動詞)
On the sideboard stands the clock.
時計はサイドボードの上に置いてある。

上のような倒置は状態動詞だけでなく、動作動詞でも、場所を表す副詞句について可能である。

I remember /you/your/ saying that.(状態動詞)
私はあなたがそう言ったのを覚えています。

I can't remember his name.(動作動詞)
彼の名前を思い出せない。

remember は「覚えている」という意味では状態動詞である。

[18-2]動作瞬時完結反復可能動詞。単純進行形は動作の反復を表す。

He was jumping for joy.
彼は喜んで何度も飛び跳ねた。

[18-2-1]より厳密に言うと、動作瞬時完結動詞のうち、単数で反復可能な動詞において、反復を表す。burst, explode のような一回限りで完了し、単数で反復できない動詞は、「動作瞬時完結反復不能動詞」と呼べ、複数主語の進行形でそれぞれの主語が「次々と~する」ことを意味する。

×A bomb is exploding.
→ 〇Bombs are exploding.
爆弾が次々と爆発している。

[18-2-2]単純完了形は動作の完了結果、反復、経験を表す。完了進行形は動作の反復をより明確に表す。

I have just pushed the button.(完了、結果)
私はそのボタンを押してしまったところだ。

I have pushed the button wrongly once.(経験)
私は一度、そのボタンを間違えて押したことがある。

I have pushed the button for minutes.(反復)
I have been pushing the button for minutes.(明確な反復)
私は何分もそのボタンを押し続けている。

He has sneezed for an hour.(反復)
彼は一時間前からくしゃみばかりしている。

[18-2-3]反復の意味を除いて、時点を表す副詞句と共起し、期間を表す副詞句と共起しない。また、瞬時に完結するので、完結までの時間を表す in - と共起しない。

"At what time did you reach the top?" "At noon sharp."
何時に頂上に到達したのですか。ちょうど正午です。

[18-2-4]瞬時に完結するので finish と共起できない。finish を使う必要がないからである。
[18-3]動作切迫完結動詞。単純進行形は、動作の完結への接近、つまり、「~しかけている」ことを意味する。

The bus is stopping.
バスは停まりかけている。

The old man was dying when I arrived at the house.
私がその家に着いたとき、その老人は死にかけていた。

[18-3-1]完了形は、継続を表さず、完了結果、経験を表す。

[18-3-2]完結までの時間が非常に短く問題とならないので、期間を表す for - だけでなく、完結までの時間を表す in - とも共起しない。

[18-4]動作緩徐完結動詞。進行形は動作の継続を意味するが、動作が完結に接近しているだけで、まだ完結しておらず、動作の途中であることを意味する。

I was writing a letter to her when she came suddenly.(手紙を書く途中)
突然、彼女が来たとき、私は彼女への手紙を書いていた。

I was walking to the station when it rained suddenly.
突然、雨が降って来たとき、私は駅まで歩いていた。(駅まで歩く途中)

[18-4-1]完了形は完了結果、経験を表す。完了進行形は継続を表す。

I have written a novel.
私は小説を書き終えた。

I have been writing a novel since last month.
私は先月から小説を書いている。

[18-4-2]現在形と過去形で期間を表す副詞句と共起できる。for - は動作の継続の期間を表し、in - は動作が完結するまでの時間を表す。

I will write the novel for an hour in the afternoon.
私は午後は一時間、その小説を書くでしょう。

I will write the letter in minutes.
私は数分でその手紙を書き終えるでしょう。

[18-5]動作緩徐完結動詞と動作非完結動詞。多くの動作動詞はそれらのいずれでもありえる。例えば、教師と言う仕事をするという意味の teach は非完結動詞だが、特定の子供たちに特定の単元を教える teach は動作緩徐完結動詞である。また、事務的な手紙を毎日書く人にとってそのような手紙を書く write は非完結動詞だが、恋人や友人に心のこもった手紙を書く write は動作緩徐完結動詞である。また、walk to the station は動作緩徐完結動詞だが、walk (=take a walk)は動作非完結動詞である。

I have taught German for twenty years.(動作非完結動詞、継続)
私は二十年間ドイツ語を教えてきた。

I have taught them the geography of that district.(動作緩徐完結動詞、完了)
私は彼らにその地域の地理を教えた。

[18-6]動作非完結動詞。進行形は継続を表す。

The baby is sleeping now.
その赤ん坊は今、眠っている。

[18-6-1]完了形は継続、経験を表し、完了進行形は継続を表す。

I have taught English for twenty years.(継続)
私は二十年前から英語を教えている。

I have studied law at the university.(経験)
私はその総合大学で法学を学んだことがある。

[18-6-2]現在形、過去形で、for - などの期間を表す副詞句と共起し、時点を表す副詞句と共起しない。完結までの時間を表す in - と共起するとすれば、その動詞は動作非完結動詞ではなく、動作緩徐完結動詞になる。進行形、完了形、完了進行形では期間を表す副詞句と共起し、進行形で時点を表す副詞句と共起する。

I walk for an hour everyday.
私は毎日、一時間散歩をする。

I walked eastward for two hours.
私は東へ二時間、歩いた。

At sunrise, I was walking eastward.
日の出のときには私は東へ歩いていた。

[18-7]動作緩徐完結動詞と動作非完結動詞の両方の意味用法をもつ動詞が多いことは既に述べた。だが、それ以前に状態動詞と動作動詞の両方の意味用法をもつ動詞は多い。その代表例を以下に挙げる。

〇have

Most animals have sensations.(もつ=状態動詞)
ほとんどの動物が感覚をもつ。

She is having lunch now.(食べる、飲む=動作動詞)
彼女は今、昼ご飯を食べている。

〇remember

I still remember his name.(覚えている=状態動詞)
私はまだ、彼の名前を覚えている。

Suddenly I remembered his name.(思い出す=動作動詞)
突然、私は彼の名前を思い出した。

〇see

I saw him looking at me.(見る、見える=状態動詞)
ふと見ると彼は私を見つめていた。

I have been /seeing/dating/ him for about ten months.(会う=動作動詞)
彼とは10か月ほど付き合っています。

〇look

She still looks young.(見える=SVC文型=状態動詞)
彼女はまだ若く見える。

He was still looking into the room.(見る、調べる=SVA文型=動作動詞)
彼はまだ部屋を覗き込んでいた。

[19]句動詞

[19]句動詞は以下の型に分類できる。

[19-1]動詞+目的語+副詞 タイプ

[19-1-1]語順。目的語が代名詞のときは、動詞+代名詞+副詞の順になる。代名詞以外では、動詞+目的語+副詞でも動詞+副詞+目的語でもよい。

[19-1-1-1]だが、新情報を後回しにする原則に従って、次のようになるのが普通。

"What does he turn on?" "He turned on the light."
「彼は何のスイッチを入れましたか」「電灯です」

"What does he do to the light?" "He turned the light on."
「彼は電灯に何をしましたか」「スイッチを入れました」

[19-1-1-2] SVOC文型とも言える動詞+目的語+副詞。他動詞+目的語+副詞の語順のみ可能である。

He saw the crisis through.
彼は危機を乗り越えた。

それに対して、

He saw through the crisis.(これは自動詞+前置詞+名詞句型である)
彼は危機を見抜いた。

The comedian doesn't get the jokes across that he prepares in advance.
コメディアンはあらかじめ準備した冗談で受けることはできない。

I saw him off at the airport.
空港で彼を見送った。

May I see you home?
家まで送りましょうか。

I'll see myself off.
お見送りは結構です。

His jokes weren't get across.
彼のジョークは通じなかった。

The police moved the spectators along.
警察は見物人が立ち止まらないようにした。

[19-2]動詞+/原型不定詞/分詞/ タイプ。使役動詞で、目的語が自明または一般の人のために省略されたもの。原型不定詞は make, let, helpで生じる。

We must make do with cheap clothes.
私たちは安い服で間に合わせなければならない。

Let's make believe we are soldiers.
兵隊ごっこをしよう。

Let go! You're hurting me!
離して。痛いです。

Can I help wash up?
皿洗いを手伝いましょうか。

[19-3] get rid of -。①「~を免れる」「~抜け出す」②「~を取り除く」「片付ける」③「~を解雇する」

I can't get rid of this /head/nose/ cold.①
この/かぜ/鼻かぜ/がなかなか治らない。

We got rid of all the old furniture.②
古い家具を全部片付けた。

Get rid of that troublemaker.③
あの厄介者はくびだ。

[19-4]不完全自動詞+副詞(+補語)タイプの句動詞

[19-4-1] turn out C。「結局、Cだと分かる。」

He turned out (to be) a wolf in sheep's clothing.
彼は結局は羊の皮をかぶったオオカミだった。

It turned out that the plan was impractical.(これはSV文型である)
結局その計画は実行不可能であることがわかった。

[19-5]自動詞+副詞タイプ

go, come などの運動、変化を表すものでは倒置が起こりえるもの。

Down came the price and up went the sales.
物価が下がり売り上げが上がった。

There was a gust of wind, and out went the light.
突風が吹いて電灯が消えた。

[19-6]自動詞+(副詞)+前置詞+前置詞の目的語 タイプ

[19-6-1]意識的機能を表す句動詞は受動態にすることができる。そうでないものは受動態にできない。受動態にできないものの例を挙げる。

care for -
好む

come across -
偶然出くわす

result in -
という結果になる

stand for -
表す

take after -
似る

come up to -
(標準、期待などに)達する

end up in -
結局~になる

run out of -
尽きる

[19-7]他動詞+(1)特異的名詞句+前置詞+(2)前置詞の目的語

[19-7-1]受動態について。

一般に(1)(2)のどちらを主語にした受動態も可能である。句動詞の慣用化が高いものは(2)を主語にした受容体のみ可能。句動詞の慣用化が低く、(1)に修飾語がついているような場合は、(1)を主語にした受動態のみが可能になる。(1)が再帰代名詞の場合、それを主語にした受動態は不可能。

This code can never be made sense of.(慣用化が高い)
×Sense can never be made of this code.
この暗号は意味が全く分からない。

Considerable allowance will be made for special cases.(慣用化が低く修飾語が付いている)
×Special cases will be made considerable allowance for.
特別な事例に対してはかなり考慮がなされるだろう。

He prided himself on his cleverness.
彼は自分の利口さを自慢していた。

[19-8]他動詞+前置詞+(1)特異的名詞句+(1)を修飾する前置詞+(2)前置詞の目的語型 タイプの句動詞。(2)を主語にした受動態のみ可能である。

get to the bottom of -
~の真相を調べる

get to grips with -
~に取り組む

The whole affair will be got to the bottom of.
その事件の全体の真相が調べられるだろう。

This problem must be got to grips with at once.
この問題にすぐに取り組まなければならない。

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