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前置詞
[1]前置詞総論
[1-1]前置詞の目的語として可能なもの。
以下のように様々な品詞を目的語にとれる。だが、基本的には名詞相当語句であり、他の品詞ではかなりの制約がある。
[1-1-1]名詞句。前置詞の多くは名詞句を目的語にとる。もちろんその名詞句は動名詞を含む。前置詞の後で動名詞以外の動詞の変化形が来ることはほとんどない。
She could not keep from talking.(動名詞)
彼女はしゃべらずにいられなかった。
He went out without saying a word.(動名詞)
彼は一言も言わずに出て行った。
[1-1-2]形容詞。
[1-1-2-1]多くは認識動詞において目的語の属性を導く機能をする。for, as が形容詞をとることが多い。
I regard it as insignificant.
私はそれを重要でないと見なす。
He was given up for dead.
彼は死んだものとしてあきらめられた。
I took it for granted that you would consent.
私は君が同意してくれることを当然のことと思っていた。
I /see/consider/look on/regard/think of/ his behavior as shameful.
私は彼のふるまいは恥ずべきものと思う。
[1-1-2-2]その他としては慣用句が多い。
I got this book for free.
私はこの本をただで手に入れた。
Do you know it for /certain/sure/.
あなたはそのことを確かに知っていますか。
[1-1-2-3(一見したところの例外)]例えば、以下の deep は形容詞ではなく、「深み」という意味の名詞である。
You can only see the sun vaguely from deep within the sea.
太陽は、海の中の深みからは、ぼんやりと見えるだけだ。
[1-1-3]副詞。時間と場所を表す副詞が多い。
The train is due to arrive an hour from now.(時間)
電車は今から1時間後に到着予定です。
It's a long way from here.(場所)
それはここから遠い。
上の例文で an hour, a long way はそれぞれ from now, from here を修飾する。名詞の副詞的用法である。
Until recently they were living in London.(時間)
最近まで彼らはロンドンに住んでいた。
[1-1-4]前置詞句。結局、前置詞が二つ連なる。後述する複合前置詞のうちの二重前置詞である。
A cat come out from behind the screen.(out は副詞。from と behind が前置詞)
ネコが衝立の後ろから出て来た。
He did not come back till after ten.(back は副詞。till と after が前置詞)
彼は10時過ぎまで帰って来なかった。
That dates from before the war.(from と before が前置詞)
それは戦前に始まった。
He took a box from under the counter.(from と under が前置詞)
彼はカウンターの下から箱を取り出した。
The children played until after dark.(until と after が前置詞)
子供たちは暗くなった後まで遊んだ。
[1-1-5] wh節(疑問詞+節)。ただし、前置詞は省略されることが多い。
[1-1-5-1]省略されることがある場合。前置詞の前の語句と前置詞との結びつきが弱いとき。
She had no idea (as to) what had happened to make him so furious.
何が彼をそんなに激怒させたのか、彼女は分からなかった。
I am not sure (of) how he does it.
彼がそれをどうやってするかはっきりしない。
There's the question (of) who's going to pay.
誰が支払うかという問題が残る。
Their answer depends (on) what they look upon as democracy.
彼らの答えは彼らが何を民主主義と見なすかによっている。
[1-1-5-2]省略されることがない場合。前置詞の前の語句と前置詞との結びつきが強いとき。
People's chances of getting jobs vary according to whether they live in the North or the South.
人々が仕事にありつける機会は、北部に住むか南部に住むかで変わる。
I am curious /about/as to/ what he will say.
彼が何を言うか興味がある。
[1-2]ごく少数の例外を除いて前置詞の目的語にならないもの
[1-2-1]不定詞
[1-2-2] that節
[1-2例外1] in that節。「~の点において」
Some laws do more harm than good in that they make progress impossible.
進歩を不可能にするという点で、いくつかの法律は益より害のほうが多い。
[1-2例外2] except, but, save,…などの除外を表す前置詞の後でthat節、to不定詞が来ることがある。can, do などの助動詞、動詞または代動詞の do があると原型不定詞も可能になる。
Everything was OK except (that) the wind was blowing hard.(that節)
風邪が強く吹いていたことを除いて、すべて良好だった。
We had no choice but to submit.(to不定詞)
わたしたちは降参するしかなかった。
I had no choice but to keep silent.(to不定詞)
黙っているしかなかった。
She did nothing /but/except/ cry.(原型不定詞)
彼女は泣いてばかりいた。
She did nothing but sit in the house crying all day long.(原型不定詞)
彼女は一日中泣きながら家の中で座っているだけだった。
I cannot but admire his courage.(原型不定詞)
彼の勇気を称賛せずにはいられない。
He cannot help smiling at her childlike frankness.(これは動名詞)
= He cannot help but smile -.(原型不定詞)
= He cannot but smile -.(原型不定詞)
彼は彼女の子供のような率直さにほほえまないわけにいかなかった。
[1-2例外3]/than that節/than to不定詞/。
I desire nothing more than that you should come.
= I desire nothing more than for you to come.
あなたが来てくれることしか望んでいません。
[1-3]前置詞と不定詞
[1-3-1]不定詞の主語を示す for は前置詞ではなく、どの品詞にも属さない特別な語である。
She proposed to them some ways for their weapons to be reduced.
彼女は彼らに彼らの兵器削減の方法をいくつか提案した。
It was easy for her to find the connection.
彼女がその関係を見出すことは容易だった。
[1-3-2]それに対して、以下の for は「~にとって」などの意味をもつ前置詞である。
It is for us to find the connection.(形式主語 it は to find the connection のみを代表する)
その関係を見出すことが私たちの仕事だ。
It is not for me to judge you.(同上)
君を裁くのは私の役目じゃない。
[1-3-3] to不定詞の to そのものも、前置詞ではなく、不定詞を構成する特別な語である。だが、意味的に to不定詞も前置詞 to も、方向、目的、結果などを表し、それらの to は同語源である。
He tends to be careless.(方向、不定詞)
彼は不注意になりがちだ。
Some people may inherit a tendency to alcoholism.(方向、前置詞)
遺伝的にアルコール中毒になる傾向をもつ人々がいる。
The police went to their help.(目的、前置詞)
警察は彼らの救助に行った。
In Nicaragua, US ambassadors were used to a different role.(目的、前置詞)
ニカラグアでは米国の大使は異なる役割のために使われた。
The glass was smashed to bits.(結果、前置詞)
ガラスはこわれて粉々になった。
Because of Mao's policy, over 30 million people starved to death.(結果、前置詞)
毛の政策のために、三千万人を超える人々が餓死した。
[2]他品詞由来の前置詞
[2]他品詞由来の前置詞の分類
]
①分詞由来
②名詞由来
③形容詞由来
[2-1]分詞由来の前置詞。分詞構文からの派生である。
①concerning型「~について」「~に関して」
concerning, considering, touching
②without型「~がなければ」「~がないので」
barring, failing, lacking,
③in spite of型「~にもかかわらず」
notwithstanding,
④その他
during, pending(=until),
[2-1-1]分詞構文の形を残すものもある。
Notwithstanding his brave talk, he was aware of the danger of the strategy.(前置詞)=
His brave talk notwithstanding, he was aware of the danger of the strategy.(分詞構文的)
勇ましい語りにも係らず、彼はその戦略の危険を認識していた。
[2-2]名詞由来
across(←cross), despite(spite),
[2-3]形容詞由来
like, near, opposite, worth
[2補足1] like の三品詞。
They understand each other because they are of like mind.(形容詞、限定用法)
彼らは考え方が似ているので、互いを理解できる。
They are /like/alike/ as two peas.(形容詞、叙述用法)
彼らは瓜二つだ。
She wears no makeup like other girls do.(接続詞)
彼女は他の女の子のように化粧をしない。
It /looks/sounds/ /like/as if/ the exhaust pipe needs repairing.(接続詞)
排気管は/見たところ/音の具合では/修理が必要のようだ。
Democracy is not exportable like food or cement.(前置詞)
民主主義は食料やセメントのように輸出できるものではない。
[2補足2] near の四品詞
The hotel is very near to the station.(形容詞。前置詞 to がある)
そのホテルは駅のすぐ近くです。
She was near to /death/mad/.(形容詞。同上)
彼女は/死に/気が狂い/そうだった。
She came near to me.(副詞。前置詞 to がある)
彼女は私に近寄って来た。
We neared the top of the mountain.(他動詞)
私たちは山頂に近づいていた。
He works right somewhere near the station.(前置詞)
彼は駅の近くのどこかで働いている。
Come and sit nearer me.(前置詞または副詞、目的語をとる点では前置詞的、比較級になる点では副詞的)
私のもっと近くに来て座りなさい。
Don't get /too/very/much/ near the fire.(前置詞または副詞、目的語をとる点では前置詞的、very などで修飾される点では副詞的)
火に近寄りすぎるな。
[2補足3] opposite の三品詞
Their opinions were at opposite ends of the spectrum.(形容詞。限定用法)
彼らの意見はその連続体の中での正反対だった。
Love is the opposite of hatred.(名詞)
=Love and hatred are opposites.
愛は憎しみの反対物だ。
The bank is opposite the station.(前置詞)
銀行は駅の向かいにある。
ちなみに、形容詞の opposite は通常、限定用法で使われる。
△Love is opposite to hatred.(形容詞、叙述用法)
△Love and hatred are oppsite.(形容詞、叙述用法)
〇Love and hatred are opposite emotions.(形容詞、限定用法)
〇Love is the opposite of hatred.(名詞)
〇Love and hatred are opposites.(名詞)
[2補足4] worth, worthy, worthwhile の品詞
This book is worth reading.(前置詞)
It is worth reading this book.(形容詞、reading this book は主語であり、it が形式主語になっている)
It is worthwhile /to read/reading/ this book.(形容詞、/to read/reading/ this book は主語であり、it が形式主語になっている)
This book is worthy /to be read/of being read/.(形容詞)
この本は読む価値がある。
×This book is worthwhile reading.(worthwhile は物を叙述できない)
×It is worthy /to be read/of being read/ this book.(worthy は行為を叙述できない)
[3]前置詞由来の副詞
[3]文脈から明らかな前置詞の目的語が省略され副詞化したものである。
A car drove past (the door).
車が(玄関の前を)通り過ぎた。
She stayed in (the house).
彼女は(家の)中に居た。
There's a bus behind (the car).
(車の)後にバスがある。
Poor John fell off (the horse).
かわいそうにジョンが(馬から)落ちた。
I haven't seen him since (then).
(その時)以来、彼と会っていない。
[4]複合前置詞
[4]複合前置詞の構成。副詞+前置詞、形容詞+前置詞、接続詞+前置詞、前置詞+名詞+前置詞、前置詞+前置詞。すべて最後に前置詞が来る。
[4-1]副詞+前置詞
along with, apart from, aside from, as for, as to, away from, into, instead of, off of, onto, out of, together with, up to
[4-1-1] off of について。off fromと交換可能。off of は米略式、英非標準である。
Another button has come /off of/off from/ my coat.
コートからボタンがもう1つ取れた。
[4-1-2] apart from, aside from について。基本的に apart from は「~から離れて」、aside fromは「~からはずれて、逸れて」。文を修飾する副詞句を作ると、両方とも「~は別として、~を除いて」、ただし、文副詞としての apart from は英、aside from は米。
Her remarks often turn aside from the topic.
彼女の言うことはよく本題から逸れる。
None, /英apart/米aside/ from him, could answer the question.
彼を除いてだれもその質問に答えられなかった。
[4-1-3]副詞+前置詞+前置詞の目的語の複合前置詞句で目的語が省略されるときの規則。前置詞も省略される。
He went in(to the house).
彼は(家の)中へ入って行った。
She came out (of the room).
彼女は(部屋から)外へ出てきた。
He jumped on(to the bus).
彼は(バスに)飛び乗った。
[4-2]形容詞+前置詞
due to -, next to -
この due, next は形容詞でも副詞でもある。形容詞として叙述用法も可能である。
Their late arrival was due to the rain.(形容詞、叙述用法)
彼らの到着が遅れたのは雨のせいだった。
Is my seat next to that lady's?(形容詞、叙述用法)
私の席はあの女性の横ですか。
それに対して、以下の due, next は副詞である。
Due to the rain, the match was canceled.
雨のために試合は中止された。
She lives next to me.
彼女は私の隣に住んでいる。
それらに対して、owing to - の owing は副詞でしかない。
Their late arrival was /due/×owing/ to the rain.
They arrived late owing to the rain.(副詞)
彼らの到着が遅れたのは雨のせいだった。
[4-3]接続詞+前置詞。because of。
原因理由を表すには due to, owing to などより because of - のほうが普通である。ただし、この because は接続詞でしかなく、形容詞としての叙述用法はない。
Their late arrival was /due to/×because of/ the rain.
They arrived late because of the rain.
[4-4]前置詞+名詞+前置詞。
at odds with, by means of, in addition to, in place of, in spite of, in return for, on top of, on account of, etc.
The incident set him at odds with her over trifle things.
その出来事のために彼はささいなことで彼女と争うことになった。
On account of his poor behavior, he was expelled.
品行不良のため彼は除名された。
[4-5]前置詞+前置詞=二重前置詞
A cat came out from behind the screen.(out は副詞、from, behind は前置詞である)
猫が衝立の後ろから出てきた。
He looked from above his spectacles.
彼は眼鏡の上の隙間から見た。
She glowered at Fred from under her big hat.
彼女は大きな帽子の下からフレッドを睨みつけた。
[5]前置詞随伴⇔前置詞残留
[5-1]例えば、
①In which city did you meet her?
あなたはどの町で彼女とあったのですか。
において、前置詞 in の目的語は which city であり、前置詞とその目的語は分離していない。これを前置詞「随伴」と呼べる。
②What conclusion did he get at?
彼はどのような結論に達しましたか?
において、前置詞 at の目的語は what conclusion であり、前置詞とその目的語は分離している。ところが、動詞 get から見れば、get と at は分離しておらず、むしろ、前置詞は定位置にあり、what conclusion だけが文頭に移動したと見なせる。そのように前置詞とその目的語の分離を動詞から見たとき前置詞「残留」とも呼べる。
一般的に、前置詞句が動詞の付加部、つまり、不可欠の要素になっているとき、また、慣用的に句動詞になっているとき、さらに付加部でなくても、前置詞が道具、手段、目的、同伴などを表し動詞との結びつきが強い場合、前置詞は動詞と離れることができず、前置詞の目的語と分離する(前置詞残留)。それに対して、前置詞句が単に場所や時間を表すときや前置詞が beyond, behind など比較的稀なものであるときは前置詞は目的語と分離できない(前置詞随伴)。例えば、②において at - は get の付加部であり、前置詞残留である。それに対して①において in - は meet の付加部でもなんでもなく、前置詞随伴である。
Who did he give the book to?(to - は give の付加部である。)
彼は誰にその本をあげましたか。
What did the burglar open the safe with?(道具、手段を表す)
強盗は何で金庫を開けたのか。
What did she save the money for?(目的を表す)
彼女は何のためにカネを貯めたのか?
Which car did she go to the movies in?(手段を表す)
彼女はどの車で映画に行ったのか。
Who did he go to New York with.(同伴を表す)
彼は誰とニューヨークへ行ったのか。
×Which vacation did he go to Hawaii during?(時の副詞句、稀な前置詞)→
〇During which vacation did he go to Hawaii?
彼はどの休暇にハワイに行ったのですか。
In which city did you stay?(場所の副詞句)
あなたはどの都市に滞在したのですか。
Beyond which mountain is the capital?(稀な前置詞)
どの山の向こうに首都がありますか。
[5-2]上は動詞と前置詞の関係を重視して説明した。以下は前置詞とその目的語との関係を重視して説明する。
[5-2-1]前置詞の目的語が疑問詞のとき、前置詞残留となる傾向が強くなる。
Where do you come from?
あなたはどこの出身ですか。
[5-2-1-1]疑問詞において前置詞随伴も不可能ではない。ただし、そのときは疑問詞は目的格になる。
Who do you work for?(普通体)
For whom do you work?(格式体)
どちらにお勤めですか。
[5-2-1-2]間接疑問文でも前置詞残留が多い。
Tell me where you bought it from?
それをどこで買ったか教えてください。
[5-2-1-3]短縮された形では慣用によって決まる。短縮された形では必ずしも目的格にならない。
"She was invited to the party." "By who?"(By whom? は格式体)
「彼女はパーティーに招かれた」「誰に」
"She bought it." "Who for?"
「彼女はそれを買った」「誰のために」
"I want to take the subway." "Where to?"
「地下鉄に乗りたい」「どこへ行くの」
[5-2-2]前置詞の目的語が関係代名詞のとき、関係代名詞 that では前置詞残留でなければならない。which, who, what についても現代では前置詞残留となる傾向が強くなっている。
This is the house /which/that/ I told you about.=
This is the house about /which/×that/ I told you.
これが私があなたに話した家です。
[5-2-2-1]通常、that節の前に前置詞を置くことはできず、前置詞は省略しなければならない。
He was aware (×of) that she left.
彼は彼女が去ったということを知った。
だが、以下のように前置詞が that節の直前に来ないときは、前置詞を省略してはならず、前置詞残留になることが多い。
What he was aware of was that she left.(前置詞残留)
彼が知ったのは彼女が去ったということだ。
[5-2-2-2]関係代名詞が前置詞の目的語になるときでも、以下では前置詞随伴になる。
[5-2-2-2-1]稀な前置詞において。前述と同様である。
[5-2-2-2-2]部分を表す of において。
The plate (a) part of which is rotten should be thrown away.
部分が腐った板は捨てなければならない。
以下は部分を表す of の特殊な場合である。
[5-2-2-2-2-1]数量詞 of 関係代名詞 で
She hurried home to feed the cats, one of which had just had kittens.
彼女は猫にエサをやるために家に急いだ。その一匹が子猫を生んだばかりだったので。
[5-2-2-2-2-2] the 最上級 of 関係代名詞 の場合
The children, the tallest of whom could not reach the shelf where the cookies were, went to look for something to stand on.
最も背の高い子でもクッキーのある棚に届かなかったので、子供たちは踏み台になるものを探しに行った。
[5-2-2-2-3]前置詞+関係代名詞が時、様態を表す副詞句を構成するとき
Everybody was surprised at the frequency with which my brother speaks German.(様態)
私の兄がドイツ語を話す流暢さに誰も驚いた。
Newton was born in 1642, the year in which Galileo died.(時)
ニュートンは1642年に生まれたが、それはガリレオが死んだ年だ。
[5-3]前置詞の目的語が感嘆文の what を含む場合も上と同様である。
What a mess he's got into!
彼はなんという窮地に陥ったことか。
[5-4]不定詞、分詞が含む前置詞がその目的語を修飾する場合は前置詞残留
There was no chair to sit on.
座る椅子がなかった。
[5-5]句動詞の受動態では前置詞残留
His insolence cannot be put up with.
彼の横柄には耐えることができない。
I hate being laughed at.
私は笑われるのが嫌いだ。
[5-6] worth -ingにおいて、前置詞残留
He is worth listening to.
彼の話は傾聴に値する。
[5-7]強調のための移動で前置詞の目的語が文頭に来たとき、前置詞残留。
That I don't care for.
そんなことに私は構わない。
[5-8]前置詞が、残留するはずだが、省略されることがある。不定詞、分詞が含む前置詞がその目的語を修飾する場合で、目的語がカネ、時間、場所である場合
She has no money to buy food (with).
彼女には食べ物を買う金がない。
We have an hour to do it (in).
私たちにはそれをする時間が一時間ある。
We need a place to live (in).
私たちには住む場所が必要だ。
前置詞の省略
[6-1]時間を表す副詞句において、省略されうる前置詞は意味が希薄な at, on, in, for のみであり、during, since などの意味が濃厚な前置詞はいかなるときも省略されない。
[6-2]時間を表す副詞句において、以下の語を含むときは常に at, on, in は省略される。
[特定的・限定的]last, next, this, that, today, yesterday, tomorrow
[一般的・非限定的]some, any, every, one, all
[頻度を表す]once, twice, three times,... (a -)
for について常に省略されるのは all があるときのみである。
I saw him last /Friday/year/.
/この前の金曜日/昨年/、私は彼と会った。
I will see her next Sunday.
私は彼女に次の日曜日に会うだろう。
I met him that morning.
その日の午後、私は彼と会った。
I'll call on you some day.
私はあなたの家にいつか伺うつもりです。
It's been raining (×for) all morning.
午前中ずっと雨が降っている。
He will leave tomorrow /morning/afternoon/.
彼は明日の/朝/午後/に発つでしょう。
Every Sunday we usually go for a walk.
毎週日曜日は通常、私たちは散歩にでかける。
Come any day you like.
いつでも好きなときに来てください。
The meeting is this Friday.(this Friday は補語ではなく副詞句である)
会合は今週の金曜日にある。
I have seen him twice today.
私は今日、二回彼と会った。
I take the medication three times a day after every meal.
私はその薬を毎食後に日に三回服用する。
I'll see you before Monday.(before は省略されない)
月曜より前にお会いするつもりです。
I haven't seen her since last week.(since は省略されない)
先週以来、彼女に会っていない。
[6-2-1]それらの語句が後に置かれる場合は前置詞は省略されない。
I will see her /next Sunday/on Sunday next/.
私は彼女に次の日曜日に会うだろう。
[6-2-2] once, twice, three times,... (a -) 以外の頻度を表す副詞句においては前置詞は省略されない。
We saw each other from time to time.
私たちはときどき会った。
He is reading some books or other at all hours.
彼はいつでも何かの本を読んでいる。
On this line cars run at intervals of ten minutes.
この路線では電車は10分おきに走っている。
[6-3]後述する for を除いて、時間を表す副詞句において、前置詞が省略されることがある場合。つまり、上が義務的省略であるのに対して、以下は任意の省略である。
①問いに対する答え。
②現在または過去または未来を基準時としてその前または後を指す場合。
③the+時間を表す名詞句+前置詞句の場合、英では前置詞を付け、米では随意的。
④単数形または複数形の曜日を表す名詞。
"When do you usually wake up?" "(At) 7 a.m."①
「あなたは通常、いつ起きますか」「午前7時です」
(on) Monday week②(現在を基準時として)
来週の月曜日に
(on) the day before yesterday②(現在を基準時として)③
一昨日に
(in) the January before last②(現在を基準時として)③
一昨年の一月に
We met (on) the /following/next/ day.②(過去を基準時として)
私たちはその翌日に会った。
We met (on) the day of the conference.③
私たちは会議の日に会った。
We met in the spring of 1983.(英)③
私たちは1983年の春に会った。
(On) Sunday(s) we usually go for a walk.④
日曜日は通常、私たちは散歩に出かける。
[6-4]期間を表す for の省略について
⑤状態動詞を修飾する期間を表す副詞句の for は省略できる。継続を表す時制における期間を表す語句の for も省略できる。ただし、文頭では省略できない。
⑥ how long の前では文頭でも for は省略できる。
⑦動作動詞(習慣による反復)を修飾する期間を表す副詞句の for は省略できない。動作動詞が否定文で用いられた場合も for を省略することができない。
⑧ all を含む副詞句では for を省略しなければならない。
⑨ days, months, years などの概数を表す複数名詞を含む副詞句では for は省略されない。ただし、years and years などでは省略できる。
⑩「~につき」という意味の /a/per/ - を含む副詞句では、for を省略できる。
(For) how long have you owned this house?⑥
この家をどれほどの期間所有していますか。
We have lived here (for) three years.⑤
私たちは三年間ここに住んでいる。
I taught her for three years.⑦
私は彼女を三年間教えた。
The castle stood on a hill (for) 600 years.⑤
For 600 years, the castle stood on a hill.⑤(文頭だから省略不能)
600年間、その城は丘の上に立っていた。
I haven't spoken to him for three months.⑦(動作動詞だから省略不能)
私は3か月彼と口をきいていない。
We stayed in Roma all (the) week.⑧
私たちは一週間ずっとローマに滞在した。
We have been waiting for this event /for years/(for) years and years/.⑨
何年もの間、私たちはこの出来事を待っていた。
We had better sleep (for) eight hours a day.⑩
私たちは一日8時間は寝たほうがよい。
[7]前置詞句の形容詞的用法
[7]形容詞的用法。前置詞句が名詞を修飾するまたは叙述する形容詞的用法について説明する。形容詞と同様に限定用法と叙述用法がある。
[7-1]限定用法。名詞を後ろから修飾する。
Nurses are often called "angels in white."
看護師は「白衣の天使」と呼ばれる。
[7-2]叙述用法。主格補語または目的格補語または小節(O)の中の主格補語になる。これは副詞的用法とも言える。
[7-2-1]主格補語
The bill is under heated discussion.
その法案は激しく討論されている。
She is in good health.
彼女は健康だ。
They were out of breath.
彼らは息切れがしていた。
That is of no importance.
それは重要ではない。
[7-2-2]目的格補語または小節(O)の中の主格補語
Leave me in peace.(小節(O)の中の主格補語)
私に構うな。
[8]前置詞句の副詞的用法
[8]動詞、形容詞、副詞、または文全体を修飾する。
[8-1]動詞を修飾する。
He spoke in a great hurry.
彼は大急ぎで話した。
[8-2]形容詞を修飾する。
She is good at cooking.
彼女は料理が上手だ。
[8-3]副詞を修飾する。
We live nearest to the church.
私たちは教会に一番近いところに住んでいる。
[8-4]文全体を修飾する。慣用句になっている。
He admitted, to my amazement, that he didn't know.
驚いたことに、彼は自分が知らないことを認めた。
In other words, we had to give up our plan.
言い換えると、私たちは計画をあきらめなくてはならなかった。
[9]前置詞句の名詞的用法
[9]
After school is the busiest time at Mr. Stone's shop.
放課後はストーンさんの店の一番忙しいときである。
Across the field is the nearest way to the lake.
原っぱを横切るのが湖への一番の近道である。
Between six and seven will suit me.
6時と7時の間が都合がいいです。
[10]場所を表す前置詞
[10-1]運動の方向を表す前置詞と運動の結果としての静止の場所を表す前置詞の間には以下の関係がある
to → in, on
into → in
onto → on
at → at
He went to the city. → He is in the city.
He dived into the water. → He is in the water.
He fell onto the floor. → He is on the floor.
He shot an arrow at the target. → It is at the target.
[10-1-1]運動の方向を表すときでも略式体では into, onto の代わりに in, on を用いることがある。
He fell in the water.
He fell on the floor.
[10-2] at, in, on
話し手が場所を空間ととらえていれば in、点ととらえていれば at、平面ととらえていれば on を用いる。同じ場所でも以下のように異なる。
He stayed in London.(生活するのは空間)
彼はロンドンに滞在した。
Our plane refueled at London.(空から見れば点)
飛行機はロンドンで燃料を再補給した。
The players are practicing on the field.
選手は競技場で練習している。(観客や選手から見れば平面)
Cows are grazing in the field.(生活するのは空間)
牛は牧草地で草を食べている。
There was a new coat of paint on the door.(外から見れば平面)
ドアはペンキ塗りたてだった。
He stood at the door.(立っているのは点)
彼は戸口に立った。
There were woodworms in the door.(虫は木材を蝕んで木材の中にいる)
ドアの中には木食い虫がいた。
[10-2-1] on は接触していなければならない。接触していれば下でもよい。
There are some books on the table.
何冊かの本がテーブルの上にある。
Some worms were crawling on the ceiling.(worm は昆虫の幼虫などで接触して這うしかできない)
何匹かの虫が天井を這っていた。
The policeman were leaning /×on/over/ the body.(死体に接触はしないだろう)
警官たちは屈んで死体を見ていた。
[10-3] above ⇔ below, over ⇔ under, in front of ⇔ behindの対立
A is above B (~より上) ⇔ B is below A (~より下)
A is over B (~の真上) ⇔ B is under A (~の真下)
A is in front of B (~の前) ⇔ B is behind A (~の背後)
The castle stands on a hill /above/×over/ the valley.
城は盆地の上の丘の上に建つ。
だが、以下にもう少し詳しく述べる。
[10-3-1] over は運動の範囲や抽象物が機能する範囲を示すときは必ずしも真上でなくてよい。
The policeman were leaning over the body.(真上ではない)
警官たちは屈んで死体を見ていた。
His name is known all over the world.(知るという抽象的な運動が世界中に広がる)
彼の名は世界中で知られている。
[10-3-2]前述のとおり、on は接触していなければならない。 over, under は接触していなくても接触していてもよい。above, below は接触していてはいけない。
She put a blanket /over/×above/ the baby.(接触)
彼女は赤ちゃんの上に毛布を掛けた。
She put a pillow /under/×below/ his head.(接触)
彼女は彼の頭の下に枕を入れた。
[10-3-3]数量で以上、以下…などを表すときはどれも可能。
She can't be much /over/above/under/below/ sixty.
彼女が60歳よりかなり/上/下/なんてありえない。
[10-3-4] beneath, underneath はそれぞれ below, under とほぼ同義だが、格式体である。beneath は主に比喩的意味で用いられる。
She married beneath her.
彼女は自分より身分の低いものと結婚した。
[10-3-5] over, under と above, below の区別があまり問題にならない例を以下にあげる。
〇離れた上方の運動の場合
The plane is flying /over/above/ the city.
飛行機は市の上空を飛んでいる。
〇純粋な数量の場合(前述した)
She can't be much /over/above/⇔/under/below/ sixty.
彼女は六十歳よりあまり上⇔下であるはずがない。
[10-4] in front of ⇔ behind と before ⇔ after の違い
場所 時、順序
in front of 前面に ×
behind 背後に ×
before × 前に
after × 後に
[10-4例外]重要人物の前でという意味の before。眼前でという意味の before one's eyes。通った後にドアを閉めるという意味の /shut/lock/slam/ the door after - は例外である。
He was brought before the magistrate.
彼は治安判事の前に連れ出された。
Shut the door /after/behind/ you.
出た後、ドアを閉めなさい。
The accident happened before my (very) eyes.
その事故は私の(まさに)目の前で起こった。
[10-5] between と among の違い。between は二つ以上のものについて、区別、対立…などを強調する場合に用い、among は三つ以上のものについて、区別や対立に意味がない同類ものの集合としてとらえる場合に用いる。
Switzerland lies between France, Germany, Austria and Italy.
スイスはフランス、ドイツ、オーストリア、イタリアの間にある。
She was standing among the crowd.
彼女は人ごみの中に立っていた。
The conflict between citizens needs to be minimized in order to restain powers.
権力を抑制するためには市民の間の争いは最小限に抑える必要がある。
[10-5-1] share, divide のように分配または共有を表す動詞では、複数の個物を and で繋いでそれらの中でというときは between を用い、一個の集合体の中でというときは、between または among を用いる。between は平等な分配を意味し、among は不平等な分配も意味しえる。
I divided the money between all my friends.
私たちはそのカネを友人皆と(平等に)分け合った。
I shared the food among all my friends.
彼はその食べ物を友人皆で分けて食べた。
[10-5-2] AとBを一まとめにし、CとDを一まとめにし、ABとCDの関係を説明するときは、between A and B on one side and C and D on the other などの形を用いる。また、句読点を用いて、between A and B, and C and D などとする方法もある。
Protests intensified into urban warfare between the protesters and army defectors allied with them on one side and security forces and militias loyal to the president on the other.
抗議活動は激化し、抗議する人々と彼らと連携する軍の反逆者と、治安部隊と大統領に忠実な市民軍の間の市街戦へと発展した。
[10-6] up ⇔ down, across ⇔ along
up, down は垂直または斜め方向、along は垂直にせよ水平にせよ細長い物に沿い、across は細長い物を横切る。
The horse ran /up/down/ the hill.
馬は丘を駆け/上がった/降りた/。
He walked /along/across/ the street.
彼は通り/に沿って歩いた/を横切った/。
[10-6-1]水平面での up, down
話し手の方へ向かうのが up、その逆が down。街の中では中心地に向かうのが up、その逆が down であることがある。
She walked up the street and talked to me.
彼女は通りを歩いて来て、私に話しかけた。
ちなみに、walk /up/down/ the riverside は川岸を/上流/下流/へ歩く。live /up/down/ the street は通りの突き当りに住む。
[10-7] round, around, about の意味用法、英米の違い。
round around about
~の周りを 英 米英
~を回ったところに 英 米英
~のあちこちを 英 米英
~の辺りに 英 米英 英
約~ 米英 米英
They live around the corner.
彼らは角を曲がったところに住んでいる。
We traveled around Europe.
私たちはヨーロッパのあちこちを旅行した。
Is there a pub anywhere around here?
この辺りのどこかにパブはありますか。
[10-8] by, beside, near について。by は「そばに」。beside は「そばに並んで」。near は単純に近いが、by, beside より遠い。
He sat by the fire.
彼は暖炉のそばに座った。
I walked beside him.
私は彼と並んで歩いた。
We live near the sea.
私たちは(海は見えないが)海の近くに住んでいる。
We live by the sea.
私たちは(海が見えるほど)海の近くに住んでいる。
[10-9] from, to についての go, come の違い。fromは起点をtoは着点を表し、go は起点と come は着点と密接な関係があるため以下のようになる。
She went from Rome to London.
彼女はローマからロンドンに行った。
She come to London from Rome.
彼女はローマからロンドンに来た。
I'm from Italy.
私はイタリア出身です。
[10-9-1]場所から転用されて、from - to - は時間や時間的な変化も表せる。それは時間の前置詞の章で説明する。
[10-9-2] from A to B to C, from A through B to C, from A via B to C, from A to C by way of B
巡業などでBも一つの着点と意識されれば、from A to B to C を用い、B が単なる通路または経由地と意識されれば日常語では、from A through B to C を用いる。鉄道会社、航空会社などの正式な便表示では、from A via B to C, from A to C by way of B が用いられる。
Their expressions went from disbelief to puzzlement to anger.
彼らの表情は不振から戸惑いへ、さらに怒りへと変わった。
[10-9-3]時間に関する限りで through は時間の終点を含む。
World War Ⅰ raged from 1914 through 1918.
第一次世界大戦は1914年から1918年まで激しく続いた。
World War Ⅰ dragged on through the fall of 1918.
第一次世界大戦は1918年の秋まで長引いた。
[10-9-4] to と /as far as/up to/の違い。to は着点を強調する。それに対して、/as far as/up to/は経路も含意し、例えば、遠い道のりを強調して「~までずっと歩いた」は、walk /as far as/up to/ - とする。
I walked /as far as/up to/ the station.
私は駅までずっと歩いた。
[10-10]前置詞の out と out of の違い。主語が外に出て行くときは out of を用いる。それに対して、出て行かずに見るだけの場合は out 単独も用いることができる。
They went out of the wood.
彼らは森から出て行った。
She looked out (of) the window.
彼女は窓の外を見た。
[10-11] within ⇔ beyond
場所的・時間的に within は目的語として領域も境界もとれる。場所的・時間的には beyond は目的語として境界・障害物だけをとれる。比喩的には、beyond は目的語として領域も境界・障害物もとれる。
within our country (領域)
自国の内部で
within our borders (境界)
自国の国境の内部で
doctors beyond borders (境界)
国境なき医師団
beyond religions (比喩的領域)
宗教を超えて
[10-11-1] within の意味のまとめ
①空間的、比喩的にある境界の/内部に/範囲内に/
within one's own borders
自国領土内に
②空間的、比喩的にある領域の/内部に/範囲内に/。空間的には=inside
I was acting within the law.
私は法の範囲内で行動していた。
within oneself
心の中で
The task is within my power(s).
その仕事は私にできる。
③空間的にあるものから特定の距離以内に
His house was within a mile of the station.
彼の家は駅から1マイル以内にあった。
Is it within walking distance?
それは歩いて行けますか。
④時間的に~以内に≠in
She'll be back within an hour.≠
彼女は一時間以内に戻るでしょう。
She'll be back in an hour.
彼女は一時間で戻るでしょう。
[10-11-1-1] within と対立する without
without には within と対立する「外に」の意味があるが、without のこの意味は廃れ、現代では within と対比するときだけに用いられる。
An individual's true worth emanates from within rather than form without.
個人の真の価値は外部からより内部から生じる。
[10-11-2] beyond の意味のまとめ
①場所的・時間的にある境界・障害を越えて。
Beyond the mountains was the border territory.
山の向こうは国境地帯だった。
He stayed a day beyond the date he had intended to leave.
彼は出発予定日より1日余分に滞在した。
②比喩的にある/領域/境界・障害/を越えて。
live /beyond/above/ one's income
収入以上の生活をする。
[10-12] by way ofの意味
①経路「~を通って」
go to Paris by way of London
ロンドン経由でパリに行く
②~の手段として、~のつもりで
She rolled her eyes by way of an answer and left.
彼女は返事のつもりで目を回して立ち去った。
③ by way of 動名詞 の形で、「~のような」「~のように見せかけている」
It's by way of being a hotel.
それはホテルのようなものだ。
They were by way of spoiling their son.
夫妻は息子を甘やかしているようなものだ。
He is by way of knowing everybody.
彼は皆を知っているように見せかけている。
[10-13] opposite
前置詞としては opposite = across from、場所的に「反対に」(向かい側に)
He felt uneasy sitting /across from/opposite/ her.
彼は彼女と差し向かいに座って落ち着かなかった。
[10-13-1]形容詞としては通常、限定用法で場所的または比喩的に「反対の」
the opposite sex
異性
the opposite effect
逆効果
go /in/×to/ the opposite direction
反対方向へ行く
[10-14] across, over, through
平面に接してまたはほぼ接して行く場合は across, 平面に接さず上を飛ぶ場合は over, 立体の中を横切る場合は through を用いる。
swim across/×over/ the river
川を泳いで渡る。
walk across/×over/ the desert
砂漠を歩いて横断する
jump /over/across/ a puddle
水溜りを飛び越える( over では飛び上がったことを強調する)
a bridge /across/over/ the river
川に架かる橋( over では橋が高いことを強調する)
walk /through/×across/ the wood
森を歩いて通る
[10-15] schoolと前置詞
在学中である 登校している 校舎の中にいる
at school 英 米英
in school 米 英
in the school 米英
[10-16] field と前置詞
〇野原
Cows are grazing on the field.(柵で囲まれていない牧草地)
牛は牧草地で草を食べている。
Cows are grazing in the field.(柵で囲まれた牧草地)
牛は牧草地で草を食べている。
〇競技場
The players are practicing on the field.(観覧席と区別される)
選手は競技場で練習している。
hit a home run into the right stands
ライトスタンドにホームランを打つ
〇学問の領域
She's an authority in this field.
彼女はこの分野の権威です。
[11]時間を表す前置詞
[11]時間を表す前置詞の多くは場所を表す前置詞から転用される。多くは場所の類推から意味を把握できる。例えば、at は時間的点、つまり、at six o'clock のように時刻に用いられる。on は時刻より広がりがある日に、in はさらに広がりがある月、年に用いられる。だが、それらにはずれがある。例えば、日より短い午前、午後に in the morning, in the afternoon を用いる。また、前置詞の省略の章で述べたとおり、前置詞が省略されることも多い。
[11-1]時間的に点でないのに慣用的に at を用いる場合
① about が付いても at を用いることがある。省略されることもある。(at) about five o'clock
② 祝日、記念日。at /Christmas/Easter/(the) New Year/
③ その他、慣用的に。at night, at ((the) age (of)) 13
He died /at the age of 70/at age 70/at 70/.
彼は七十歳で亡くなった。
[11-1-1] at about - について。略式体で at about - = at around -。格式体では at は省略。
[11-1-2] in the night は暗くなった後から夜明けまでを指し、in the daytime と対立する。それに対して、/at night/in the evening/ は日没から就寝までを指し、in the morningと対立する。
[11-1-3] by night は by day と対立し、人間や動物の生活習慣に対応する。
The species sleeps by day and hunt by night.
その種は昼間は寝て、夜間に狩りをする。
I want to come back to a lifestyle where I work by day and sleep by night.
昼に働いて夜に寝る生活様式に戻りたい。
[11-2]日以外で on を用いる場合。基本は以下のとおり。
on Sunday /morning/afternoon/evening/, on Tuesdays, on the afternoon of Friday 15 December/on the evening of May the first.
つまり、午前、午後、夕方でも限定された日のそれらの場合は on を用いる。それに対して、限定されていない日のそれらの場合、in を用いる。また、限定された日のそれらでも修飾語が付くと in になる。
It was seven in the evening of a lovely summer's day.(限定されていない日)
それはある快い夏の日の午後7時のことだった。
in the early morning of May 10(修飾語が付く)
5月10日の早朝に
[11-2-1]祝日、記念日などは必ずしも日単位と言えないので at を用いる。それに対して、one's birth day (誕生日) Independence Day (独立記念日)は day が出現しているので on を用いる。
[11-2-2] On 動名詞 で「~するとすぐに」を表すのは、場所の接触を表す on からの発展である。動名詞に限らず一般の名詞句をおいてそれを表すことも可能である。
On /arriving/arrival/ in London I deposited my luggage at an hotel.
ロンドンに着くとすぐに私は荷物をあるホテルに預けた。
[11-3]期間を表す for と in の違い
① for は状態動詞または継続を表す時制において期間を表す。
② in は動作動詞において動作が完結するまでの時間を表し、状態動詞において状態に成るまでの期間を表す。
③ 完了形において経験の有無や回数や何番目かが問題になるとき、問題とする期間は in - で表す。
④ 完了形において一つの経験が継続する期間は for で表す。
I lived in London for ten years.(live は状態動詞)①
私はロンドンに10年間住んだ。
I have lived here for ten years.(継続を表す完了形)①
私は10年間、ここに住んでいる。
She hasn't smiled for a week.①(経験の欠如の継続である)
The lake has frozen for weeks.①(完了の結果の継続である)
I learned French in six months.②(learn は動作動詞。)
6か月でフランス語を身につけた。
She will be at home in an hour.②(be は状態動詞。状態に成るまでの期間)
一時間すれば彼女は家に居るだろう。
She hadn't been in London in years.(経験のなさ)③
彼女は何年もロンドンへ行ったことがなかった。
She smiled for the first time in days.(経験)③
彼女は何日もの間で初めて微笑んだ。
Many people have died in auto accidents in the last ten years.(経験)③
過去の10年間で多くの人が交通事故で亡くなった。
All my family have had measles in the last ten years.(経験)③
私の家族は皆、過去の10年間で麻疹に罹った。
He has been in Bali for two days.(①または④)
彼は二日間、バリにいる(継続)。または、
彼は二日間、バリにいたことがある(経験)。
I felt as though we'd known each other for years.(know は状態動詞)①
私たちは何年も知り合いであるかのように感じる。
[11-4] from と since の用法上の違い
since は状態動詞の現在形、過去形と継続を表す完了形と進行形で用い、since の目的語から基準時までの時間を表す。from は基準時までの時間を表すのではなく、単に起点となる時間を表すだけであり、基準時まで継続しているかは不明である。ちなみに、since は過去完了形でも使える。
He /begins/began/will begin/ work from Monday.(起点だけを表す)
彼は月曜日から仕事を始める/始めた/始めるだろう。
The rain has not stopped since last week.(完了形)
先週から雨が止まない。
I met her last year, but I had known her since 2000.(過去完了形)
私は去年、彼女と会ったが、彼女のことは2000年から知っていた。
I've been here since three o'clock, but nobody has come yet.(完了形)
私は3時からここにいるが、誰もまだ来ない。(現在もここにいる)
I was there from three o'clock, but nobody came.
私は3時までそこに居たが、誰も来なかった。(現在もそこにいるかは不明)
[11-4-1] it be動詞 ~ since -の構文でbe動詞の時制。
英では現在形、過去形、未来形、米では完了形
英 It's a long time since the last meeting.
米 It's been a long time since the last meeting.
この前の集まりからだいぶん経つ。
[11-5] in+期間 と after+期間 の対比
in+期間 は、期間の直後に状態または動作があることを意味し、①期間の終点が強調されている。また、②未来志向的であることが多い。また、③状態または動作の完結を意味できる。after+期間 はある期間以降に状態または動作があることを意味し、①'期間の終点が曖昧であり、②'未来志向的でないことが多く、③'状態または動作の開始を意味できる。
I'll be with you in a minute.①②
すぐにあなたに合流します。
The exams are in six weeks.①②
試験は6週間後にある。
He learned English in two years.①③
彼は二年間で英語を習得した。
After months of argument they decided to divorce.①'②'③'
何か月も議論したあげく、彼らは離婚することにした。
[11-6] in と within
in - に対して、within - はある期間以内にであり、期間が短くなってもよい。
I'll be back /in/within/ an hour.
私は/一時間で/一時間以内に/帰って来ます。
[11-7] by と till/until の対比
by は~までの動作の完結(動作動詞で)または状態の完成(状態動詞で)を表し、/till/until/ は~までの状態の継続(状態動詞で)または動作の反復の継続(動作動詞で)または否定文で状態・動作の欠如の継続(状態動詞・動作動詞で)を表す。
Can you finish the work by tomorrow?(動作の完結)
明日までにその仕事を終えることができますか。
He'll be just fine by tomorrow.(状態の完成)
明日までに彼はなんとか元気になっているだろう。
By December 1980, Soviet pressure on the Polish leadership was intense.(状態の完成)
1980年12月までにはポーランドの指導層に対するソビエトの圧力は強くなっていた。
By 1948, the honeymoon among the Allies was long over.(over という状態の完成)
1948年までに連合国の蜜月はとっくに終わっていた(冷戦が始まっていた)。
The shop is open until 10:00 pm.(状態の継続)
店は午後10時まで開いている。
He pushed button until 5:00 pm.(動作の反復の継続)
彼は午後5時までボタンを押し続けた。
The shop doesn't open until 10:00 am.(動作の欠如の継続)
店は午前10時まで開かない。
[11-7-1] till と until。till のほうが略式体である。
[11-8] from - to - は場所から転用されて、時間の起点と終点を表しえる。
[11-8-1] from - to -と from - till - の違い。from - till - は時間についてのみ用い、from - to - は場所と時間について用いる。
I work from nine /to/till/until/ five.
私は9時から5時まで働く。
[11-8-1例外]/till/until/が場所を表す例外。「~に到着するまで」
You drive until Phoenix, and then I'll take over.
フェニックスまで君が運転してくれ、それから僕が代わろう。
[11-8-2]/till/until/と before の共通点。not - /until/before/ -、there be - /until/before/ - では入れ替え可能
I won't be seeing her /until/before/ Tuesday.
火曜日までは彼女と会わないだろう。
There's only six weeks left /until/before/ Christmas.
クリスマスまであと6週間しかない。
[11-9] during の意味用法。①ある期間の間すっと ②ある期間の間の(a)時点または(b)期間
The sun gives out light during the day.①
太陽は昼の間、光を提供する。
I met her during my stay in London.②(a)
ロンドン滞在中に彼女と会った。
I'll call in and see you for a few hours during the afternoon.②(b)
電話をして、午後に二、三時間会いましょう。
[11-9-1] during を接続詞で言い換えるには。上の二つの意味でwhileを用いることができる。
The sun gives out light while it appears.①
太陽は出ている間、光を提供する。
I met him while I was staying in London.②(a)
ロンドン滞在中に彼と会った。
It rained for two or three hours while it was dark.②(b)
暗いうちに2、3時間雨が降った。
[11-9-2] during と for の違い。① during は限定された期間を表し、② the month のような明確な期間を表す語句だけでなく、the lecture のような出来事を表す語句でも可能。それに対して for は③未限定の期間を表し、④出来事などを表す語句は不可能。
I stayed there during the week.①(定冠詞 the が付き限定されている)
その週の間、そこに滞在した。
I stayed there for a week.③(不定冠詞 a が付き未限定)
一週間、そこに滞在した。
Please remain seated during the performance.②(出来事)
演奏の間は席を立たないで下さい。
I woke up /during/in/ the night.①(限定された期間)
夜中に目が覚めた。
She slept during the lecture.②(出来事)
彼女は講義の間、寝ていた。
[11-9-3] during と for の併用の例
It rained for two or three hours during the night.
夜中に2、3時間雨が降った。
I'll call in and see you for a few hours during the afternoon.
電話を入れて午後に2,3時間会いましょう。
[12]抽象的属性・機能を表す前置詞
[12]空間、時間を超越した抽象的なものを表す前置詞もある。だが、空間的時間的なものからの発展であることが多い。
[12-1] to - は場所の着点から転用されて、時間的変化の方向、対象、傾向や結果を表すのに多用される。
Much to his own astonishment, he slept till noon that day.(結果)
自分でもひどく驚いたことに、彼はその日、正午まで寝ていた。
He survived, to the amazement of surgeons.(結果)
彼は生き延びた。それは外科医を仰天させた。
write to one's parents(方向・対象)
両親に手紙を書く
appeal to public opinion(方向・対象)
世論に訴える
tendency to alcoholism(傾向)
アルコール依存になる傾向
[12-2] by と with の違い。by は行為者、主因を表し、withは行為者が存在する場合の手段を表す。行為者が存在しない場合は主要な手段が主因となり by を用いてそれを表す。または、物主語が多用される英語を含むヨーロッパ語では、主因が広義の行為者と見なされる。
He was killed by his enemy with a sword.(his enemy が行為者、a sword が手段)
彼は敵に剣で殺された。
He was killed by a falling stone.(行為者が存在せず、a falling stone が主因)
彼は落石で死んだ。
We were forced indoors by the rain.(同上)
雨が降ったために私たちは屋内に居ざるをえなかった。
The window has been broken with a stone.
窓は石で割られた。
上の例文では文中に表現されていないが行為者は未限定の人間である。
[12-2例外]交通手段などについて、行為者や主因とは見なされないが、慣用的に by が用いられることが多々ある。また、by means of -, by way of -, by 動名詞 の形でも by が使われる。
travel by /boat/bus/car/plane/foot/.
/船/バス/車/飛行機/徒歩/で旅行する。
The statue was lifted by means of a crane.
その像はクレーンで持ち上げられた。
He began by thanking us all for coming.
彼は私たち皆が来てくれたことに感謝することで話を始めた。
[12-2-1] on foot と by foot の違い。by foot は米略式。
[12-2-2] by, with と through の違い。
by, with は一般に行為者、主因、手段を表す。それに対して、through は空間的な通路のイメージが色濃く残っている。だから、通路がイメージされれば through を用いる。
She watched the players through binoculars.
彼女は双眼鏡を使って選手たちを見た。
The police got that information through a computer check.
警察はコンピュータチェックを通じて情報を得た。
[12-2-3] by の意味をまとめてみる。
①空間的に「そばに(静止)」「そばを(運動)」
②時間的に「~までに(完結)」
③行為者、主因
④手段・方法
(a) 一般の手段・方法
(b) /by means of/by way of/by 動名詞/ の形で手段・方法
(c) 他動詞+/名詞/人称代名詞/の目的格+by the 身体の部分 でその人を捕獲攻撃などするその人の身体の部分を手段として表す。
⑤手段の発展として数量
(d) by the - で単位を表す。
(e) by the -, by -s, by the -s 捕獲、生産などの数量を表す。
(f) by 差額 で/増加/減少/分を表す。
(g) 乗除
They work by the hour.(d)
彼らは時給で働く。
We caught fish by hundreds.(e)
わたしたちは何百もの魚を捕獲した。
Eisenhower moved to reduce military spending by a third (f) /by (b)/through/ increasing efficiency, but eventually it led to an excessive expansion of nuclear weapons.
アイゼンハウアーは効率性を上げることによって軍事費を三分の一分、減らす(三分の二に減らす)べく対策を講じたが、結局、核兵器の過度の拡張に繋がった。
[12-3]除外の前置詞、except, except for, barring, besides, but, but for, save, absent, short of, beyond の意味用法
次の意味用法をもつ。
① A /except/but/.../ B の形で「Bを除くA」という意味をもつことが多い。
except は最も普通に使われ、Bとして名詞句、形容詞句、副詞句だけでなく、that節, to不定詞も取れる。but は、Aとして、every, any, no の合成語およびそれらが修飾する名詞句, 最上級, first, last, next が修飾する名詞句、all, none, who, what, where, などを取れ、Aの直後にだけ置かれ、Bとして名詞句、to 不定詞, 原型不定詞を取れる。save は=except だが古語。except for, barring, but for は、Bとして名詞句だけを取れる。また、/but/but for/はAから離すことができず、Aの直後に来なければならない。
②副詞的に機能して「~を除くと」という意味をもつことがある。
③副詞的に機能して「~がなかったら」= without という意味ももつことがある。
Every one was tired /except/except for/ him.①(/except/except for/はAから離れてもよい)
Every one /except/except for/but/but for/ him was tired.①(/but/but for/はAから離せない)
彼を除いて皆疲れていた。
I can take my holiday except in August.②
私は8月を除いていつでも休暇を取れる。
I know nothing about her except that she uttered this nauseating statement six years before.①(except はBとしてthat節を取れる)
6年前にこんな不快な発言をしたということを除いて、私は彼女のことを知らない。
He demanded nothing of her except to be there.①(except はBとしてto不定詞を取れる)
彼は彼女にそこにいることを除いて何も求めなかった。
The road was empty except for a few cars.②
車が二、三台ある他は道には誰一人いなかった。
She would have left her husband /except for/but for/without/absent/if it had not been for/ the children.③
子供がいなかったら、彼女は夫と別れていただろう。③
It is no exaggeration to say that /without/absent/ nuclear weapons and the restraint they engendered, we might now be studying World War Ⅲ rather than the Cold War.③
核兵器とそれによる自制がなかったら、私たちは今、冷戦ではなく第三次世界大戦を考察していたかもしれない、というのは決して大げさな言い方ではない。
I could not /help laughing/but laugh/help but laugh/.①(but はBとして原型不定詞をとれる)=
I had no choice but to go.
私は笑わないわけにいかなかった。
She did nothing but complain.①(but はBとして原型不定詞をとれる)=
All she did was (to) complain.
彼女は不平を言うばかりだった。
His escape left little choice but to set up roadblocks.①(but はBとしてto不定詞をとれる)
彼が逃避したので道路を閉鎖する以外に選択肢はほとんど残っていなかった。
Barring further arrangement, if there is no activity on an account for fifty years, the contents of that safe-deposit box are automatically destroyed.③
さらなる契約がなく、五十年間、口座に取引がない場合は、その貸金庫の中身は自動的に破棄されます。
Short of searching this entire complex herself, she knew there was only one way to get his attention.②
自分でこの複合施設の全体を探すことを除くと、彼の注意を引く方法が一つだけあることを彼女は知っていた。
[12-4]関連を表す about, on, of, etc
[12-4-1]関連「~について」という意味の about と on の違い。aboutは日常的なことについて。onは専門的なことについて用いる。
She spoke on butterflies.
彼女は蝶について(学術的に)話した。
She spoke about butterflies.
彼女は蝶について(日常的に)話した。
a book /on/about/ butterflies
蝶についての/専門的な/日常的な/本
[12-4-2]/inform - of - と inform - about - の違い。意味的には同じ。頻度として about のほうが普通。
Please inform us /about/of/ any change of address.
住所が変わったらお知らせください。
[12-4-3] think of - と think about - の違い。think about - は~について考える。think of - はそれだけでなく、「~を思い出す」「思いつく」など様々な意味がある。
It made me think of something my mother had said.
そのことは私に母が言ったことを思い出させた。
I wonder why no one thought of the idea.
だれもなぜその考えを思いつかなかったのかしら。
[12-4-4] as for と as to の違い。as for は、文頭で、①新しい話題を挙げて「~について言えば」または②古い話題をそれに関連する新しい話題に変えて「ところで~については」。as to は文中で用いられると about と等しいが、about のほうが普通。as to が文頭で用いられると、as for の②と等しいが、as for のほうが普通。
As for its treatment ①, somebody discovered a effective way. /As for②/As to②/ who did it, there are some disputes.
その治療法について、誰かが有効な方法を発見した。誰が発見したかについては、いくつかの議論がある。
[12-4-5]関連「~について」を表すその他の前置詞、複合前置詞
with regard to, with reference to, regarding, concerning, touching
それらは格式体である。with regard to, with reference to は特に商用文で用いられる。
With reference to your recent advertisement, I am writing to request further details.
貴社の最近の広告について、さらに詳細を伺いたくお手紙致します。
[12-5]驚き、怒り、嫌悪などの感情の対象を示すのに at か withか
英
人 物 事象
at × × 〇
with 〇 〇 ×
米
人 物 事象
at 〇 〇 〇
with 〇 〇 ×
いずれにしても、事象を対象とするときは at を用いる。
I was furious /米at/米英with/ him.(人)
私は彼に激怒した。
I was furious at his behavior.(事象)
私はジョンの振る舞いに激怒した。
I'm absolutely disgusted at this decision.(事象)
この決定がすっかり嫌になっている。
[12-6]材料の with, of, out of, from, 産物の into
[12-6-1] with と ofの違い。with は他にも原料があることを示し、(out) ofは唯一の材料または主原料を示す。
This cake is made with lots of eggs.
このケーキはたくさんの卵を使ってできている。
This desk is made of wood.
この机は木製だ。
[12-6-2] of と out of の違い。make と of が離れるときは out of とすることが多い。
He made the frame out of wood.
彼はその枠を木で作った。
[12-6-3] of と from の違い。from は原料の見かけをとどめていないときも使える。
Wine is made from grapes.
ワインはブドウから作られる。
[12-6-4]名詞句(製品)+of+名詞句(材料)の例。比喩的表現もある。
a bracelet of gold
金の腕輪
Her gown was of black velvet.(叙述用法)
彼女のガウンは黒ビロードでできていた。
a woman of steel (比喩)
鋼鉄の女
[12-6-5]その他の比喩的表現
He makes a living from literary work.
彼は文筆で生計を立てている。
Revolutions are not made with rose water.
革命はバラの香水でできるようなものではない。
The man was made into a slave.
その男は奴隷にされた。
He makes jokes out of anything.
彼はなんでも冗談にする。
Don't make a fool of yourself.
馬鹿な真似をするな。
He intends to make a lawyer of his son.
彼は息子を弁護士にするつもりだ。
I can't make anything of what he says.
私は彼の言うことがさっぱり分からない。
She made a scapegoat of her husband.
彼女は夫を身代わりにした。
[12-7-1]支持、反対の対象を表す前置詞
人 事物
支持 with for
反対 against against
Are you for or against the plan?
君はこの計画に賛成か反対か。
Are you with us or against us?
君は我々に賛成か反対か。
[12-7-2]戦いの敵を表す前置詞。/with/against/のどちらでもよい。ただし、with は共に戦う味方を指すこともある。
The ship strove /with/against/ the wind.
船は風と戦った。
The US fought /with/against/ Germany in World War II.
第二次世界大戦で米国はドイツと戦った。
Britain fought (together) with France against Germany.(with は共に戦う味方を示す).
英国はフランスと共にドイツと戦った。
[12-7-3] with の特殊な慣用。意見などが共にあることも表しえる。
Are you with me.
私の言ったことが分かりますか。
[12-7-4]~に備えての for と against の違い。againstは特に害悪を予防することを表す。
I must prepare myself for the examination.
私は試験の準備をしなければならない。
They store up their grain against famine.
彼らは飢饉に備えて穀物を蓄えた。
[12-8]数量を指す前置詞 for, at
[12-8-1] for には~と交換に、~の代わりにの意味があり、それを価格に用いることができる。さらに、交換する商品を指すこともある。
I bought this book for ten dollars.
この本を10ドルで買った。
I paid ten dollars for this book.
この本に10ドル支払った。
[12-8-2] 空間的点と時間的点を表す at は刻一刻と変化するもののある時点における量を表すことができる。割合、速度、温度、価格、年齢などに用いられる。
I sold the car /for/at/ $950.
私は950ドルでその車を売った。
for なら交換のイメージが、at ならせり売りで変化する価格のどこかで競り落としたというイメージがある。
The car was going at about 50 mph (miles per hour).
車は時速約50マイルで走っていた。
You should have more sense at your age.
君の歳ではもっと分別があるべきだ。
Water freezes at 0 degrees Centigrade.
水は0℃で凍る。
[12-9]譲歩を表す複合前置詞。慣用的頻度
in spite of, despite, for all, with all, notwithstanding
in spite of が最も普通。despite は格式体。for all, with all は意味的にほぼ等しく略式体。notwithstanding は格式体であり、法的文書では後置されることが多い。
I admire him, in spite of his faults.
欠点はあるが、私は彼を敬服している。
/For/With/ all his wealth, he is not happy.
財産があるのに彼は幸せでない。
The EC nations embarked upon comprehensive trade negotiations, a few exceptions notwithstanding.
若干の例外はあるものの、EC諸国は包括的な通商交渉を開始した。
[12-10]原因、理由を表す前置詞
for, from, out of, because of, on account of, due to, owing to
because of は最も普通に原因、理由を表す。on account of, due to, owing to は格式体。
[12-10-1]原因を表す of と from の違い。of は原因がそのものの内部にあることを示し、from は外部にあることを示す。例えば、死因について、of は自己の身体の内部の病気などによることを示し、from は外部からの外傷などによることを示す。
die of /a malady/hunger/old age/
/病気/飢え/老衰/で死ぬ。
die from /a wound/inattention/overwork/a blow/eating too much/
/傷/不注意/過労/殴打/食べ過ぎ/がもとで死ぬ
The party seems to have collapse of itself.
その党は自ずから崩壊したように見える。
[12-10-2]原因理由を表す for の特徴。for /love/fear/joy/fun/sorrow/, for /want/lack/ of - のような限られた表現に限られる。
[12-10-3] /for/with/ all - で in spite of 、つまり、「~にも係らず」と等しくなる。
For all the national pride people feel when their delegation wins a gold medal and their flag is raised, there is far greater reason to feel pride that humankind is capable of organizing such an event.
代表選手が金メダルを獲り国旗が掲揚されるときに人々が感じる国家に対する誇りにも係らず、それよりはるかに大きな理由をもって、人類がこのような行事を組織化することができることに誇りをもてる。
[12-10-4] それらは心理的原因を表せる。特に from, out of
She felt sick from tiredness.
彼女は疲れから吐き気がした。
I asked out of sheer curiousness.
私は全くの好奇心から尋ねた。
She did it out of spite.
彼女は悪意からそれをした。
[12-11]目的、目的地を表す for は原因理由を表す for よりよく使われる。
He'll do anything for money.(目的)
彼はカネのためなら何でもするだろう。
Everyone ran for shelter.(目的)
皆、避難所を求めて走った。
He left for France this morning.(目的地)
彼は今朝フランスへ発った。
[12-11-1] for は動名詞も目的語にとれ、目的を表す。
a knife for cutting bread=a bread knife(目的)
パン切りナイフ
a room for sleeping (in)=a sleeping room(目的)
寝室
The red button is for turning the machine off.(目的)
その赤いボタンは機械の電源を切るためのものだ。
[12-12]手段方法を表す by, with については既に説明した。それらに対して、様態、態度、流儀を表す前置詞、前置詞句は
with -, in - manner, in - fashion, etc
つまり、手段方法を表すもののいくつかが、様態、態度も表しえる。
He behaved with great dignity.(態度)
彼は大変な威厳をもって振る舞った。
The ease with which she learns languages is astonishing.(様態)
彼女が外国語を習得する容易さには驚く。
Voting was conducted in a peaceful and orderly fashion.(態度)
投票は平和に秩序正しく行われた。
She answered in a businesslike manner.(態度)
彼女はビジネスライクに返事をした。
[12-13]従事、所属の at, of, on, with
at は仕事、勉強をしている場所を示す。
of は所属を示す。
on は集団の一員であることを示す。
with は集団の一員であること、特に会社に雇われていることを示す。
He's been at the bank longer than anyone else.
彼は誰よりも長くその銀行に勤めている。
I'm at Harvard Business School.
僕はハーバード・ビジネス・スクールに通っている。
He is on the /committee/jury/panel/.
彼は/委員会/陪審員団/討論者団/の一員だ。
He has been with the company since 1980.
彼は1980年以来、その会社に勤めている。
[12-14]「~につき」という意味の per, a
この意味での"a"は元来、不定冠詞ではなく前置詞だった。現代では不定冠詞のように扱われ、母音の前では an になる。a も per も後続の名詞は無冠詞で可算名詞単数形になる。日常会話では a のほうが好まれる。
They stage two Shakespeare plays a year.
その劇場は年に2本のシェイクスピア劇を上演する。
We have a secretary /per/a/ lawyer in this firm.
この法律事務所では弁護士一人につき秘書が一人就くことになっている。
It costs eight pounds /per/an/ ounce.
その値段は1オンス8ポンドです。